『俺箱』は敵じゃない? 「今秋No.1」と言われる「横浜流星」主演ドラマとは 際立つTBS制作チームの重厚な作り
10月スタートの秋ドラマでTBSの「LOST10」が暫定1位に躍り出た。16日放送の初回視聴率は9・0%で、12日放送のフジテレビ「救命病棟24時」の第2話(8・1%)、17日放送の日本テレビ「俺たちの箱根駅伝」の第2話(8・9%)を上回った(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯:以下同)。7月から2クール連続で放送されている日曜劇場「VIVANT」も18日の第21話が16・8%と好調で、“TBS、恐るべし”である。
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【貴重写真】「透明感やばすぎ!」 ニコラモデルを務めた高校時代の横浜流星
「LOST10」が放送されている金曜ドラマ枠の前作は、蒼井優が主演の「Tシャツが乾くまで」だった。バス事故をきっかけに2組の夫婦に大きな変化が訪れるというストーリーは大きな話題を呼び、視聴率は初回こそ6・3%だったが最終回では9・3%を記録した。
それを上回る好スタートを切ったのが「LOST10」だ。民放プロデューサーは言う。
「脚本は昨年公開され大ヒットした映画『国宝』の奥寺佐渡子さん、演出は塚原あゆ子さん、プロデューサーは新井順子さん。この3人は同じく金曜ドラマで放送された『夜行観覧車』(2013年)、『Nのために』(14年)、『リバース』(17年)の湊かなえ3部作や日曜劇場『下剋上球児』(23年)をヒットさせたことでも知られるチームで、業界でも新作が注目されていました。しかも、主演は『国宝』で数々の助演男優賞を受賞した横浜流星です」
横浜は昨年のNHK大河「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」以来の主演ドラマで、意外なことにGP帯の連ドラ主演はこれが初めて。
「12年放送の『仮面ライダーフォーゼ』(テレビ朝日)で主演の吉沢亮の親友役を演じて名を挙げ、同じく吉沢が主演した『国宝』で押しも押されもせぬトップ俳優になりました。昨年は主演映画『正体』で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞し、公開されたばかりの『汝、星のごとく』も好評です」
横浜とバディを組むのが小栗旬だ。
大河の主演俳優がそろい踏み
「小栗も22年の大河『鎌倉殿の13人』で主演し、現在放送中の『豊臣兄弟!』で演じた織田信長の出番を終えたばかり。民放の連ドラにレギュラーとして出演するのは『コウノドリ』(TBS)以来5年ぶりだそうで、主役でなく2番手で起用しているのが贅沢です」
北海道の支樺岳(しからだけ※架空の山)で起こった遭難事故をきっかけに、横浜が演じる刑事・小駒と小栗が演じる保険調査員・直(なお)がその真相に迫るサスペンスだ。
「小栗の役は保険会社の社員でなく、保険金の不正請求や詐欺を防ぐため保険会社から委託を受けて事故や請求の真相を調べる保険調査員です。このような職業がドラマで取り上げられるのも珍しく、闇の深さを感じます。それが刑事の横浜と次第にバディになっていくのが面白い。そしてこの2人が『あ、演技してる』と思わせないところがいい。役になりきっているので、視聴者も違和感なくのめり込めると思います」
ただの山岳遭難事故ではなかった。
「遭難したのは山岳ガイド(飯豊まりえ)とツアー客5人で、最初に遺体で発見されたアジアン料理店の経営者(金子昇)の妻を演じるのが“魔性の女”を地でいく斉藤由貴です」
夫の生命保険が遭難する2カ月前に1億5000万円に引き上げられており、司法解剖の結果、ツアー中に睡眠薬を飲んでいたことが判明。妻は夫が遺体で見つかったという連絡を受けた直後に保険会社に問い合わせるという怪しさだ。
「店のレジから現金をがさつにリュックに詰め込む姿も妙な迫力がありました」
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