「腹心コーチ」2名が“異例の退団”、「和田ヘッド」も“配置転換”……揺れる阪神に何が起こっているのか 「佐藤輝明」流出だけではない…藤川監督が抱える“重すぎる課題”とは
日本シリーズへの進出を逃した阪神が激動のオフを迎えている。球団史上初のリーグ連覇を達成したにもかかわらず、藤本敦士1軍総合コーチ(49)と小谷野栄一打撃チーフコーチ(46)の退団が決定。球団側は慰留したが、両コーチの意思は固かった。三冠王を獲得した佐藤輝明内野手(27)がポスティングシステムでメジャー挑戦することも決まり、藤川球児監督(46)は新たなチーム作りの手腕が問われている。
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【写真】「人権侵害やろ!」藤川監督がブチギレたデイリースポーツの見出し
ショックは大きい
CSファイナルステージでDeNAに4連敗を喫し、日本シリーズ進出への道が途絶えた阪神で、2人のコーチがユニフォームを脱ぐことになった。藤本1軍総合コーチは14年オフに2軍内野守備走塁コーチで入閣し、藤川監督が就任した24年オフ、1軍野手総合コーチに就任。打撃面での作戦を担っていた。小谷野打撃チーフコーチも昨シーズンからコーチに就任。阪神で現役時代にプレー経験はなかったが、同学年の藤川監督をサポートし、個々の選手たちの打撃強化に全力を注いでいた。
阪神を取材するスポーツ紙記者が明かす。
「2人は藤川監督の腹心ともいえる存在です。藤本コーチは岡田彰布監督が退任した24年オフのタイミングでコーチ職から一度は離れようとしましたが、藤川監督の信頼が厚く参謀役を務めていました。小谷野コーチとも特別な絆で結ばれていたので、ショックは大きいでしょう」
「指導者としての責任を……」
では、両コーチはなぜ退団を決断したのか。
「阪神は若手が伸び悩み、得点パターンもクリーンアップの破壊力に頼る形だったので、指導者としての責任を感じていたんじゃないですかね。また、藤川監督は常勝軍団を目指す上でコーチ陣への要求が厳しいことで知られています。時に意見が衝突することもありました。仲が悪いとかではなく、チームを強くするための建設的な話し合いですけどね。リーグ連覇は飾りましたが、コーチ陣には色々な思いがあったのかもしれません。和田豊ヘッドコーチ(64)も来季は配置転換が検討されており、コーチングスタッフは新たな顔ぶれで再出発することになります」(同)
リーグ優勝が決まった翌日のスポーツ紙には、それまで知っていても書けなかった優勝球団の生生しい“蔵出し”エピソードが載る。上記の厳しさを示す事例を報じたのは10月4日のスポーツ報知。同紙によれば、今季最悪の7連敗の最中だった9月13日の中日戦(甲子園)の後、コーチ会議が2時間以上に及び、藤川監督は「仕事をしていないのと一緒。詐欺みたいなものですよ!」とコーチ陣に厳しい指摘をしたという。
かつて阪神でコーチを務めたOBが警鐘を鳴らす。
「監督が絶対的な存在であることは間違いないですが、コーチ陣がモノを言えない存在になるとチームが良い方向にいかない。和田ヘッドコーチや藤本1軍総合コーチは藤川監督より年上ですけど気を遣い、衝突を嫌がるタイプです。臆せずモノを言えるコーチがいた方がいい。球団初のリーグ連覇を達成した藤川監督の功績は立派ですが、戦力面が他球団より充実した側面があった。リーグ3連覇を目指すなら、指揮官は厳しさだけでなく柔軟性や包容力が重要になってきます」
報知やスポーツニッポン、デイリースポーツなど複数のスポーツ紙がやはり優勝翌日以降に報じたところによれば、8月、主軸の佐藤と森下翔太が試合前のシートノックを無断で休み、監督が激怒したトラブルがあった。これも、事前に2人がコーチにその旨を申し出ていたにもかかわらず、なぜかそれが監督にきちんと伝わっていなかったという「連携不足」が背景の一端にあったという。
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