日本人は「大谷翔平」に夢と期待を押しつけすぎじゃないか? そろそろ完全無欠のヒーローではなく「超一流の野球選手」として評価すべきでは
大谷も生身の人間
大谷の疲労が改善したら、新たなトレーニング方法を取り入れた、といった話題がシーズンオフにも多数登場するだろう。
だが、大谷にSFや漫画の世界を期待し過ぎるのはやめにしないか? 二刀流であれば以下のような成績でも賞賛すべきであるし、MVPレースの候補にもふさわしい。
【投手】20登板 7勝3敗 防御率3.15
【打者】110試合出場 打率 .258 18本塁打 65打点 8盗塁 OPS .832
どちらかに専念するのであれば、これだ。
【投手】27登板 15勝6敗 防御率2.75
【打者】155試合出場 打率 .284 37本塁打 105打点 12盗塁 OPS .923
これでも超一流の成績である。結局、大谷の漫画級の活躍に、ファンもメディアも、球界も麻痺してしまったのだ。それゆえに大谷が気の毒なのだ。大谷は今年でキャリア14年目の32歳。打者に専念した年はあったとはいえ、投手と打者としてのシーズンを分けて考えた場合、すでに28シーズンを過ごしたこととなる。
28シーズンということは、18歳でキャリアを開始した時から数えると、すでに46歳の選手なのである。もはやリッキー・ヘンダーソン(MLBでは44歳まで現役)を超え、フリオ・フランコ(49歳まで)といったレジェンド並の疲労の蓄積はあるだろう。
もちろん、こんな雑な計算で超人的な大谷のことを評価するのは無理だが、とにかく我々は「大谷だって生身の人間である」ということを改めて認識したうえで、来シーズンの活躍を楽しみにしようではないか。以下、MLB移籍後の大谷の成績である。
【2018 エンゼルス】※ア・リーグ新人王
◆投手:51.2イニング 4勝2敗 防御率 3.31 63奪三振
◆打者:.285 22本塁打 61打点 10盗塁 OPS .925
【2019 エンゼルス】※トミー・ジョン手術の影響で打者に専念
◆投手:登板なし
◆打者:.286 18本塁打 62打点 12盗塁 OPS .848
【2020 エンゼルス】※短縮シーズン・右腕負傷
◆投手:1.2イニング 0勝1敗 防御率 37.80 3奪三振
◆打者:.190 7本塁打 24打点 7盗塁 OPS .657
【2021 エンゼルス】※ア・リーグMVP(満票)
◆投手:130.1イニング 9勝2敗 防御率 3.18 156奪三振
◆打者:.257 46本塁打 100打点 26盗塁 OPS .965
【2022 エンゼルス】※投打ダブル規定到達(歴史上初)
◆投手:166.0イニング 15勝9敗 防御率 2.33 219奪三振
◆打者:.273 34本塁打 95打点 11盗塁 OPS .875
【2023 エンゼルス】※ア・リーグMVP(2度目の満票)
◆投手:132.0イニング 10勝5敗 防御率 3.14 167奪三振
◆打者:.304 44本塁打 95打点 20盗塁 OPS 1.066
【2024 ドジャース】※ナ・リーグMVP・前人未到の「50-50」達成
◆投手:登板なし(右肘リハビリのため)
◆打者:.310 54本塁打 130打点 59盗塁 OPS 1.036
【2025 ドジャース】※ナ・リーグMVP、世界一に貢献・自身最多の55本塁打
◆投手:47.0イニング 1勝1敗 防御率 2.87 62奪三振
◆打者:.282 55本塁打 102打点 20盗塁 OPS 1.014
【2026 ドジャース】
◆投手:85.2イニング 8勝2敗 防御率 1.79 95奪三振
◆打者:.275 30本塁打 81打点 11盗塁 OPS .889
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