「俺たちの箱根駅伝」が視聴率で「VIVANT」に完敗 「大泉洋が大宣伝」でも期待を外した意外な理由

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 日本テレビ肝いりの連続ドラマ「俺たちの箱根駅伝」が10月10日にスタートした。原作は池井戸潤氏の同名小説で、主演は大泉洋、脇を固めるのは伊藤沙莉、山下智久、山田杏奈、高橋克典、小日向文世、寺尾聰、竹中直人、山本耕史……と力の入りっぷりが窺える。視聴率は初回8・6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯:以下同)と決して悪くはなかったものの、翌11日放送の日曜劇場「VIVANT」(TBS)の15・5%には遠く及ばず、12日にスタートした「救命病棟24時」第6シリーズ(フジテレビ)の初回10・0%にも敗れた。果たして追い上げられるのか。

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 箱根駅伝を目指す大学陸上競技部のランナーたちの青春と、それを中継するテレビ局スタッフの苦悩を描くのが「俺たちの箱根駅伝」だ。ちなみに、箱根駅伝の正式名称は東京箱根間往復大学駅伝競走で、主催は関東学生陸上競技連盟、共催は読売新聞社。「箱根駅伝」は読売新聞東京本社の登録商標だ。

 初回のストーリーは――。箱根駅伝の中継を担う大日テレビでは、編成局長(高橋克典)が中継にお笑い芸人(生瀬勝久)を加えてバラエティー化しようと目論み、従来どおりの中継を続けようとするチーフプロデューサー(大泉洋)と対立。CPは窮地に追い込まれるが、初回から番組のスポンサーを続けてきたミヤコビールの営業部長(小泉孝太郎)の助言で救われるというどんでん返しだった。

 日曜劇場の「半沢直樹」や「陸王」「下町ロケット」でも原作を務めた池井戸氏らしいストーリーだ。民放プロデューサーは言う。

「その日曜劇場では7月期から、『半沢直樹』をはじめ池井戸作品の演出を手掛けた福澤克雄プロデューサーが原作の『VIVANT』の放送が続いていますから、日テレとしてはTBSの鼻を明かしてやろうという魂胆があったのかもしれません。そのため役者も豪華に揃えたのでしょう」

 主役の大泉は、池井戸氏のご指名だそうだ。

「聞いたところでは、センターディレクターを演じる伊藤沙莉は“Dボイス”と呼ばれる日テレの特訓資料映像を研究し尽くして、指示やスイッチングは本物のプロデューサーが舌を巻くほど的確だといいます。このままディレクターとして採用したいなんて声も出ているそうです」

 それほど力の入ったドラマの初回視聴率が2ケタに届かなかったのはなぜか。

日テレはドラマが苦手

「日テレはこの2年、テレビ朝日に年間視聴率3冠王の座を明け渡しているとはいえ、ゴールデン帯ではテレ朝と同率で1位を守っています。バラエティや情報番組、サッカーW杯も放送したスポーツ番組も相変わらず強いのですが、唯一の弱点と言われているのがドラマなんです」

 大ヒットした「3年A組~今から皆さんは、人質です~」や「あなたの番です」は2019年の放送だから7年も前だ。

「戸田恵梨香と永野芽郁がW主演の『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』だって21年の放送ですから5年前です。以来、これと言ったヒット作が出ていません。『俺たちの箱根駅伝』が放送されている土曜ドラマ枠も、前作『告白~25年目の秘密』の最高視聴率は5・4%、その前の『タツキ先生は甘すぎる!』は5・6%でしたから、『俺たちの箱根駅伝』の初回8・6%は上出来と言ってもいいくらいです」

 とはいえ、ドラマづくりが苦手だから……では話にならない。

「ストーリーはもちろん豪華出演陣の役作りに手応えを感じたのでしょう。2ケタは確実、ひょっとしたら『VIVANT』だって抜けるかも、と期待が大きかったようです。そのため日テレは、はしゃぎすぎた……」

 どういうことだろう。

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