強竜復活へ…新生「工藤中日」がドラフトで誰を獲得すべきか? 「勝てるキャッチャー」を筆頭に“12人の実名”

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強竜復活へ

 野手では外野手を一人加えておきたい。

 今年は岡林勇希が離脱した際、大学時代にセンターを守っていなかった花田旭、鵜飼航丞が中堅で起用された。岡林に何かあった時にセンターを任せられ、打撃でも一定の計算が立つ選手が必要である。

 地元の王子でプレーする柴崎聖人は評価が高い。ただ、中日の3位指名は逆ウェーバー順で遅くなるため、その時点まで残っている保証はない。別の候補を考えておく必要があるだろう。

 そこで中津大和(日本生命)を挙げたい。

 スピードは社会人でもトップクラスで守備範囲が広く、送球の強さも申し分ない。打撃は年々レベルアップしており、今年の都市対抗では先頭打者本塁打を放った。

 中津以外では、大学日本代表で活躍する黒田義信(東日本国際大)、走力、守備力、打力のバランスが取れた飯山志夢(ENEOS)らが候補となるだろう。

 今年のドラフトについては、工藤監督は関与しないと言われている。それがプラスに働くとの声も聞かれる。「過去には立浪和義監督の強い意向が働いて、1位指名の選手を直前に変えたことがあったと聞きます。ただ、当時のドラフトがうまくいったとは言えませんでした。フロント側は反省があってかスカウト体制を見直し、他球団から経験のあるスカウトを獲得しています。そう考えると、今年はこれまでとは違った方針の指名になるかもしれませんね」(前出の球団関係者)

 かつて中日はドラフト巧者のイメージが強く、獲得した選手を継続的に一軍戦力へ育ててきた。それが長期低迷を避ける一因にもなっていた。

 ところが現在は球団創設90周年で最下位に沈み、監督が交代。わずか3年前に指名した選手にも大幅な入れ替えが起きている。

 捕手、将来の先発候補、左のリリーフ、センターを守れる外野手。工藤体制でチームを立て直すために、補強したいポイントははっきりしている。

 新生ドラゴンズは10月22日、どんな選手を指名するのか。強竜復活へ向けた最初の一手として、その選択が注目される。

西尾典文(にしお・のりふみ)
野球ライター。愛知県出身。1979年生まれ。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、執筆活動を行う。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員。

デイリー新潮編集部

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