「1日大さじ1杯で若返り」する「あの油」の効能とは? 「加熱調理はしないように」「運動のやり過ぎは要注意」
1日大さじ1杯で
その点、チェックリストに挙げているのは、DEL-1不足の影響が比較的ダイレクトに現れやすいケースです。特に肌や目、口の中といった「体の表面や粘膜」は、DEL-1の減少で最初に変化が現れやすい部位です。チェック項目それぞれの「因果関係」を簡単に説明すると、次の通りになります。
1 目の乾きやすさ→DEL-1減少で涙腺に炎症が起こっている
2 歯ぐきの腫れ・出血→歯ぐきに炎症が起こっている
3 背中の丸まり→破骨細胞の暴走を抑えられなくなり、骨密度が下がって骨格が崩れている
4 関節痛→関節内で慢性的な炎症が起こっている
5 息切れ→肺胞や血管のしなやかさを保つ力が弱まり、酸素を取り込む能力が落ちている
6 冷え→微小血管に炎症が起こり、隅々まで血流が届きにくくなっている
7 肌の乾燥→皮膚の慢性炎症で、バリア機能が低下している
8 傷の治りにくさ→組織の修復・再生がうまくいかなくなっている
9 風邪の治りにくさ→免疫細胞の老化が進み、病気が治りにくくなっている
10 疲労→全身に老化細胞が蓄積し、疲労が抜けにくくなっている
「見た目が若々しい人ほど長生きする」という説は複数の研究で報告されていますが、私が行ったマウスの研究では、DEL-1を作り続けるよう遺伝子操作したマウスは、通常より寿命が長く毛並みや体つきも若々しいままでした。ヒトでも、DEL-1の量が多い人ほど肌が奇麗な傾向があります。客観性が乏しいのでリストに入れていませんが、毎日できるDEL-1チェックとして「肌の美しさ」を加えてもいいくらいです。
DEL-1の量は血液や唾液で測定できます。この測定法によって、実際にDEL-1が増えることを確認できた工夫が二つあります。一つは、「精製のアマニ油を1日大さじ1杯取る」です。アマニ油は、アマ科の植物「アマ」の種子を搾った植物油で、健康維持に不可欠な必須脂肪酸「オメガ3」が豊富に含まれています。このオメガ3に、DEL-1の産生を阻害する酵素の働きを抑え、体内のDEL-1を増やす作用があることが分かっています。
摂取する際の注意点
オメガ3はすでに世界中の研究で、生活習慣病の予防・改善や炎症の抑制、脳機能の維持、肌の潤いアップなどさまざまな効果が示されていますが、その一因としてDEL-1の増加があるのではないかと私は考えています。40~50代の男女10人に1日大さじ1杯のアマニ油を1カ月取ってもらったところ、DEL-1の量が約1.5倍に増えていました。オメガ3は、シソ科の植物エゴマの種子を原料とする植物油(エゴマ油)にも豊富ですので、アマニ油の代わりにエゴマ油を取っても構いません。アマニ油、エゴマ油のどちらも、スーパーやコンビニで買うことができます。
ただし、DEL-1をアマニ油やエゴマ油で増やすときは、注意点があります。オメガ3は熱や光に弱いため加熱調理は避け、食べる直前に納豆や豆腐、サラダ、味噌汁などにかけましょう。酸化しないように開封後は冷蔵庫で保管し、早めに使い切ってください。取り過ぎるとカロリー過多になるため、「1日大さじ1杯」を守りましょう。
DEL-1を増やすもう一つの方法は、「1時間ウォーキングをする」。運動によって、人間の骨格筋組織にあるDEL-1の発現量が増加することが確認されています。40~50代の男女24人に1カ月間、1日1時間のウォーキングを毎日行ってもらったところ、DEL-1の量がアマニ油と同様、1.5倍に増えていました。ウォーキングでなくても、軽い運動ならなんでも構いません。
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