愛子さま、黒田清子さん同様の「筋金入りの愛犬家」  津軽家の動物愛護精神を受け継がれた“女性皇族”の貴重なエピソード

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犬が題材の児童書を翻訳

 阿保良は戦国時代だった当時、領内の行き場を失った犬や野良犬を自ら引き取り、熱心に世話をした数々の逸話が残り「お戌の方」とも呼ばれていた。青森県など、東北で犬のトリミングサロンを数店舗経営する女性はこう絶賛する。

「『お戌の方』は今の時代で言うところの“殺処分ゼロ”や“動物保護シェルター”を、江戸時代の『生類憐れみの令』より100年近くも前に、個人として実践していた人物です。現代の災害救助犬や警察の警備犬の先駆けとなるような、犬と人間とのパートナー関係を築いた先駆者そのものなのです」

 その江戸時代には、津軽藩が田畑を荒らすクマやイノシシなどの害獣から農作物を守り、藩の経済(石高)を維持するための最重要防衛手段として、日本犬保存会創設者の斎藤弘吉が後に「津軽犬」と分類した幻の絶滅犬種を猟犬とするマタギ(猟師)集団を重用した。

 津軽家が猟犬の保護に熱心だったことも華子さまが名誉総裁を引き受けた背景にはある。華子さまは児童書の日本語訳も数多く手掛け、2005年出版の『しょうぼう犬ドット』はよく知られる。また2000年の『ハニーが盲導犬になるまで』や1996年の『せかいでいちばんおりこうないぬ』も有名だ。

 また、華子さまは2023年11月、都内で開かれた日本動物福祉協会が主催する「第64回動物愛護の作文コンテスト」の表彰式にご出席。「行き場のない犬たち」などの作品が賞を獲得し、受賞した小中学生に賞状が渡されると、拍手を送って祝福された。その後、受賞した児童生徒は作文を次々に朗読し、華子さまは1人ひとりに「おめでとうございました」と声をかけながら、お祝いの品を手渡された。

「阪神・淡路大震災の際、華子さまは神戸市に設置された動物救護センターを訪問され、保護されていた被災犬の子犬に直接手を触れ、この縁がきっかけとなって、子犬は殺処分されることなく新しい飼い主に引き取られた、という心温まるエピソードがあります」(同)

 この子犬は「ダビドフ」と名付けられ、震災時の動物救援を象徴する存在となっている。熊本地震の被災地でもペットとの共生が課題として浮上した。20日からの愛護週間を前に華子さまのお取り組みを参考にして、愛犬・愛猫との暮らしを見つめなおすきっかけにしてはいかがだろうか。

朝霞保人(あさか・やすひと)
皇室ジャーナリスト。紙媒体やWEBでロイヤルファミリーの記事などを執筆する。

デイリー新潮編集部

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