「サイバー捜査のエース」が捜査費170万円で不倫相手とデート…低レベルすぎる不祥事に「サイバー警察局の焦りも影響したのでは」

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警察大学校と附属機関の差

「特に大きな違いが、警察人生のスタートラインでの処遇です」

 元警察キャリアはこう語る。その上で、こう内情を打ち明ける。

「私たち(警察キャリア)は、東京都府中市の警大(警察大学校)で刑法や刑事訴訟法などの座学に加え、拳銃射撃や逮捕術、さらには警察の礼式など、警察官としての基礎を叩き込まれます。一方、技術系は警大の附属機関に位置付けられる東京都府中市の警察情報通信学校で技術政策やハイテク犯罪対策、情報通信技術の基礎を主に学びます。武道や実技の訓練はありません」

 つまり、技官は制服の着用や拳銃の携帯をせず、技術畑をひた走る。上級幹部になると、政令などで警視長や警視監の階級が与えられ、警察官の身分となるが、そこまで上り詰めなければ階級はないのだ。

「伊貝さんは着服したカネを、不倫女性との交際費やデート代に充てていたようです」と警視庁関係者は話す。

 筆者が昨年10月2日にデイリー新潮にアップした「佐賀県警『DNA鑑定不正』が突きつけた“証拠の王様”の危うさ」の中で書いたが、DNA鑑定の放置や結果捏造が起こった原因として、少数精鋭の技官で構成される都道府県警の科学捜査研究所の専門性の高さが生む“閉鎖性”にあると、警察庁は指摘した。

 現職の警察関係者は「警察庁はサイバー警察局で起きた今回の不正も同様に、カタカナの専門用語が飛び交う技術者の交流会などを“聖域”のように扱ってしまい、現場任せの“丸投げ”にしていたことが、誘因になったとみているようです」と話す。

 さらにその一方で「警察職員服務規則の『清廉堅実な生活態度』を徹底的に叩き込まれる警察官としての教育より、サイエンスやハイテクのスペシャリストとしての技能を磨く教育が優先される、技官ゆえの警察官としての忸怩の欠如が、DNA不正にせよ今回の架空経費にせよ、あったのではないだろうか」と推察する。

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