作者の知らぬ間にバスに「聖闘士星矢」が…車田正美氏が語る46億円横領被害 元マネから“泣き落とし”の手紙も

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〈妻からは離婚を…〉泣き落としの手紙

 横領を認めてもなお、その金額は18億円とうそをついていたA氏の面の皮の厚さとは、何たるものか。車田氏の会社は18億円が戻ってこなければ、納税もままならず、倒産していた可能性もあった。

「お金に無頓着な私が残りの28億円には気が付かないだろうと、侮っていた節があるのです。実際、今年5月にも彼から手紙が届き、そこには何の臆面もなくこう書いてありました」(車田氏)

〈車田先生に全てをお戻ししたのち抱えた、3億円にのぼる国税からの請求を、今も払えずにおります〉

〈そこでこの度、誠に不躾ながら抵当の抹消をお願い申し上げました〉

〈妻からは離婚を言い渡され、最愛の息子と娘に父親としての責任を果たせない自分の愚かさを痛感しております〉

 車田氏が続ける。

「泣き落としにかかってきたわけですが、そもそも自分は罪を償っているという前提からして虚偽なんです。また、自宅マンションの抵当権の仮登記を抹消してほしいと言っていますが、だったら未返済の28億円は何に使ったのか。今、私が訴訟を起こして46億円という数字が明るみに出たことで、ようやく本人は“全容がバレていた”と、焦り出したはずです」(同)

街中のバスに「聖闘士星矢」が……「あれは何だ?」と尋ねると

 A氏は仙台市出身。高校時代から優男風のイケメンで鳴らし、上京後、学生時代に集英社でアルバイトを始めた。やがて同社で車田氏の担当編集者となる。だが、正社員ではなかった彼は、所属先の編集部が2011年に解散すると、行き場を失った。そこで車田氏に会社設立を持ち掛け、実現させると、翌年には取締役に就いたという。

「彼は私の前では、いつも借りてきた猫のように大人しい態度を崩しませんでした。編集者時代から真面目なやつだと思っていたんです。ただ、振り返ればいいかげんな面も多かった。キャラクタービジネスについて、報告・連絡・相談がなかったのです」(車田氏)

 車田氏のあずかり知らぬところで、街を走るバスに「聖闘士星矢」の絵が大きく使われていたことも。

「不思議に思って“あれは何だ?”と聞いたら、Aは要領を得ない答えを返してきました。もっとも、私もそういう時に“次は報告しろよ”と窘(たしな)めるだけで済ませていた。それがよくなかったと思います」(同)

 こうしてA氏は、車田氏の会社を私物化していった。

「多い年では、5000万円を超える接待交際費を計上していました。遊興に消えた金もあったでしょうが、マネーロンダリングに充てられた分もあるのでは。すでに取り返した18億円のうち大部分は仮想通貨に換えられており、Aとその弟、そして妻とは別の人物と思しき謎の女性の三者で保有していたのです」(同)

 代理人の野崎弁護士は刑事事件化の見通しについて、

「これだけ大きな被害が生じているので、警察も動かざるを得ないでしょう。本人が18億円の横領を認めている上、残りの28億円に関しても送金履歴などの証拠がそろっています」

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