「土足はダメ」「いや脱がない」――日露交渉を破談の危機に陥らせた「文明の衝突」を解決した妙案とは?
江戸時代後半、日本近海に外国船が出没した。その嚆矢となったのが、北から押し寄せたロシア船だった。そのうち、1811年、測量のため千島列島を南下し、国後島で補給を受けようとしたディアナ号艦長ゴロウニンが日本側に捕らえられた。
その解放交渉の大詰めで、日露両国にとって思いもよらない事態が生じた。日本側は「控室で靴を脱ぎ、靴下で入室を」と求めた。しかし、ロシア側代表リコルドは「西洋で靴を履かないのは鎖につながれた国事犯だけ」と猛反発する。
はたして、仲介役の高田屋嘉兵衛が見いだした妥協案とは、いかなる妙案だったのか。...

