「天皇は人間ではなく神でなければならない」――天皇の「人間宣言」を批判した三島由紀夫は本当に「狂信的」だったのか?
「なぜ天皇は人間になってしまったのか(などてすめろぎは人間となりたまいし)」――作家の三島由紀夫は『英霊の聲』で、昭和天皇の「人間宣言」を繰り返し批判した。
いっけん「狂信的」にも見えるこの批判について、京都大学名誉教授の佐伯啓思氏は「情念ではなくきわめてロジカルな問いだった」と評価する。佐伯氏の新刊『日本人の精神II 「おのずから」の歴史意識』(新潮選書)から一部を再編集して紹介する。
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戦前と戦後の間には、おびただしい死者が横たわっている。...

