トーカイ「LS-200」は“100万円超” ウイスキーだけじゃない“国産エレキギター”がヴィンテージ化して高騰する理由
コピーモデルが日本の音楽文化を育んだ
それにしても、当時のカタログを見ると、とにかく競うように様々なメーカーがギブソンやフェンダーのコピーモデルを製作していたというのがわかる。現在はヘッドの形状やインレイのデザインを変えて違いを出しているが、当時は各社まるっきり同じにコピーしている。失礼ながら、著作権意識というものがかなり希薄だったと思う。
しかし、こういったコピーモデルが日本のモノづくりの水準を高め、何より世界的に評価される数々のアーティストを生んだ土壌になったのは間違いないだろう。現在活躍する多くのミュージシャンが、若い頃に国産ギターを愛用していたと語っている。そう考えると、コピーモデルが果たした役割は大きかったといえるだろう。
そして、若い頃に欲しかったけれど買えなかったとか、昔持っていたのに手放してしまったという大人が、“あの頃の夢”を追い求めるべく国産ギターを買い求めているそうである。THE ALFEEの高見沢俊彦氏は、1959年製のギブソンのレスポールを所有しているものの、高校時代に手にしていたグレコのギター(2度も盗難に遭ったそうだ)が忘れられず、中古で購入したと語っている。
こういった純粋な思いも人気に結びついている要因で、ソフビ人形やブリキ玩具、漫画雑誌や単行本が値上がりしているのも同じ理由である。かつてのギター少年たちの熱量が、国産ギターの再注目に繋がっているのだろう。






