巨人は「坂本と丸」を“残り30試合すべて”で使うべき…「運命の1週間」甲子園で投手陣は開き直って腕を大きく振れ【柴田勲のコラム】

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坂本、丸はいまこそ出番

 今後を見据えて坂本勇人と丸佳浩を残り30試合全部で起用すべきだと思う。打てる、打てないではない。この2人がいれば相手チームは嫌がる。

 1番・浦田俊輔、2番・松本剛、3番・泉口友汰、4番・ボビー・ダルベック、5番・丸、6番・大城卓三、7番・坂本、8番・佐々木俊輔の並びだ。様子を見ながら若手を使う。

 確かに育成も大事だ。だが残り30試合、最善の手を尽くす時期が来た。

 私、王(貞治)さん、長嶋(茂雄)さんもそうだったと思うが、37、8歳になるとどうしても速い球に感覚が合わなくなってしまう。年かなと思う。打ちにいっても空振りかファウルになる。たまに出場すると余計に速く感じてしまう。これが常時出場していれば対応も違ってくる。

 現在は150キロ以上を出す投手が大勢いる。ことに終盤に出てくる投手は球速があり球の力も備えている。たまに1打席立ったくらいでは対応は難しい。坂本、丸なら対応力・技術がある。いまこそ出番だと思うのだが。

得点力向上のカギはダルベック

 ここ10数試合を見ていると4番・ダルベックの不振で得点力が落ちている。

 本塁打は20本打っている。しかし、ここぞの場面で凡退が多い。ボールを振ってはクビを傾げている。三振数144は両リーグ通じてトップだ。

 23日の試合はベンチに下がっていた。でも一発がある。巨人の打者を見渡すと4番は彼しかいない。私なら「膝から下のボールは振るな」という。トレイ・キャベッジともども低めの球が好きだ。

 得点力向上のカギを握るのはやはり4番・ダルベックだ。

 泉口も構えに力みが入っている。ヘッドが出てきていない。確かに調子は悪いが、彼はボール球に手を出さない。安定感のある方だ。必ず復調すると見た。不動の3番を推奨する理由だ。

 さて、来週の本コラムではどんな話をしているだろうか。楽しみでもあり不安でもある。

(記録などは24日現在)

柴田 勲(しばた・いさお)
1944年2月8日生まれ。神奈川県・横浜市出身。法政二高時代はエースで5番。60年夏、61年センバツで甲子園連覇を達成し、62年に巨人に投手で入団。外野手転向後は甘いマスクと赤い手袋をトレードマークに俊足堅守の日本人初スイッチヒッターとして巨人のV9を支えた。主に1番を任され、盗塁王6回、通算579盗塁はNPB歴代3位でセ・リーグ記録。80年の巨人在籍中に2000本安打を達成した。入団当初の背番号は「12」だったが、70年から「7」に変更、王貞治の「1」、長嶋茂雄の「3」とともに野球ファン憧れの番号となった。現在、日本プロ野球名球会理事を務める。

デイリー新潮編集部

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