20年ぶり「オランダご訪問」雅子さまとオランダ王室を結ぶ絆…恩人「ベアトリクス元女王」と「マキシマ王妃」に通じる“厳しいバッシング”を乗り越えた過去
6月の訪欧で皇后雅子さまが滞在されたのは、オランダ王室の私的な古城「ヘット・アウデ・ロー城」だった。この城を雅子さまが初めて訪れたのは、今からちょうど20年前の2006年8月。敷地内にあるヘット・ロー宮殿の王室馬車庫で、幼い愛子さまの手を引きながら家族で王室メンバーと笑みを浮かべられるシーンが撮影されたのは、現地時間18日午前11時過ぎのことだった。病気療養で皇族が海外へ渡航するという異例の旅は、なかなか適応できずにいた皇室の環境と、激しさを増していたバッシングからの“逃避行”とも受け取られた。それから20年……雅子さまが歩んでこられた日々を振り返る。
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ハイタッチを交わし
雅子さまのこの20年は、病との闘いの日々であるとともに、最愛の一人娘の成長を見守り、ともに歩んできた日々でもあった。
オランダはアペルドールンにあるヘット・ロー宮殿の厩舎でカメラに向かって手を振られた愛子さまは当時4歳。学習院幼稚園に入園間もない時期で、帰国後の10月には初めての運動会を経験され、雅子さまがカメラを抱えた天皇陛下とともに見学される中、「おおたまころがし」に熱心に取り組む姿がニュースで報じられた。
愛子さまは2008年4月に学習院初等科にご入学。入学式当日、あいにくの小雨交じりの中、白いお召し物の雅子さまは東宮御所(現・仙洞御所)から歩いてすぐの初等科の校門前で赤いリボンをつけられた愛子さまと記念撮影をされた。
09年10月、小学2年の運動会では愛子さまがリレー競技で力走。ご自身のチームが逆転して1位でゴールした際にはうれしさを爆発させ、両手を上げて元気いっぱいにガッツポーズをされると、インターネットで当時流行っていた掲示板には「皇族としての品格に欠ける」などと書き込まれた。
「雅子さまはご自身へのバッシングが、愛子さまにまで飛び火しているのではと困惑されているご様子でした」(宮内庁の旧東宮職元幹部)。
またこの当時、愛子さまは「乱暴な男子児童」の影響から不登校ぎみとなり「雅子さまはご心痛なご様子でした」(同元幹部)。しばらく短い時間だけの登校が続いたため、雅子さまは小4の9月、校外学習の一環で行われた富士五湖・山中湖での合宿へ付き添い、同じホテルに宿泊したことで「過保護」と再び非難されてしまうこととなった。
一方で雅子さまは、震災の年を除いて毎年3月には長野・奥志賀高原にスキー、夏には栃木・那須の動物園「那須どうぶつ王国」へ愛子さまを連れていかれ、親子の絆を深められた。特にスキーでは、愛子さまは小学校高学年になると中・上級者向けの急斜面を美しいフォームで滑り降り、長野オリンピックのアルペンスキー回転競技で使われた最高難度のオリンピックコースにも果敢に挑戦される様子が、写真や映像で公開された。愛子さまがリフト乗り場に到着したシーンでは、雅子さまが愛子さまと笑顔でハイタッチを交わされる姿が報道された。
手作りマスクを寄付
その後、学習院女子中等科に入られた愛子さまは2016年11月のお誕生日の映像や翌17年2月の天皇陛下の誕生日写真に写った姿が「激やせ」などと衝撃をもって報じられた。
「思春期特有の問題とはいえ、雅子さまはご自身のご病気はそっちのけで、愛子さまに寄り添い、食事を促されるなどしていて、そのご心労はピークに達しているご様子でした」(同元幹部)
17年4月に学習院女子高等科へ入学された愛子さまは徐々に体調をご回復。高2の夏には英国の名門・イートン校のサマースクールへ短期留学をされた。これは愛子さまにとって、オランダ以来の海外で、しかも初のお一人での海外渡航であった。雅子さまにとっても英国は、外務省時代にオックスフォード大留学で学ばれた思い出の地でもある。マスコミ報道によると、愛子さまのご出発を玄関で見送られた雅子さまは「少し心配そうな表情を浮かべつつも、優しく感無量な笑顔」で愛子さまに何度も声をかけられていたという。
愛子さまの大学生活はコロナ禍とともにあった。横浜港に入港したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」で新型コロナウイルスの集団感染が発生したのは2020年2月。その2か月後、愛子さまは学習院大にご入学。政府が緊急事態宣言を発出したため入学式は中止となった。雅子さまと愛子さまのご日常は御所での巣ごもりが続いたが、雅子さまは20年に歴代皇后が紡いできた伝統のご養蚕を上皇后美智子さまから引き継ぎ、御所の作業では愛子さまも熱心にお手伝いをされていた。
またコロナ禍の初期、マスク不足が叫ばれる中で雅子さまと愛子さまは自ら針と糸を持って布マスクを手作り。200枚以上のマスクが医療機関などに寄付された。21年12月1日に20歳の誕生日を迎えられた愛子さまについて、雅子さまは直後のご自身の誕生日に公表した文書で「もう成年かと思うと、信じられないような気持ち」と吐露。愛子さまは成年(成人)の記者会見で、かつて雅子さまが述べられた「生まれてきてくれてありがとう」という言葉に掛けて「生んでくれてありがとう」と語られたシーンは多くの国民の心を打った。
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