「政治家とは正反対の資質の持ち主なんですが…」 論破王「ひろゆき氏」新党への期待と懸念 旧知のジャーナリストが「当選者が出てからが正念場」と語る納得の理由

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「ひろゆきはジャンヌ・ダルク」

 果たして“劇薬”の2人が行動を共にしたとして、井上氏は「化学反応が起きるのか、それとも起きないのか、それすら分からないというのが正直なところです」と言う。

「ただし、新党結成を知って『西村氏は日本の“ジャンヌ・ダルク”だ』と歓迎する有権者は少なくないと思います。福岡県議会のニュースを見ても『議員といっても自分の利益しか考えていないじゃないか』と呆れるしかありません。国会議員も地方議員も首長も、結局は利害関係者のことしか考えていない。既存の政治家が自分たちのほうを見ていないのなら、自分たちで当選させるしかない。統一地方選が近づくにつれ『本当の政治改革を実現してくれるのが、西村氏と泉氏の新党だ』、『西村氏と泉氏こそが憂国の士だ』と期待を寄せる人は増えていくでしょう。むしろ今後は2人とも“旋風”が起きないよう気を配る場面が多くなると思います。今の政界では下手に“旋風”が起きると、陳腐化するのも早いからです。その代表例が石丸新党でしょう。『あの轍だけは踏みたくない』が本音のはずです」

 だが実のところ長所と短所は隣り合わせ、ということは非常に多い。「まずは国政より統一地方選」、「イデオロギーより有権者の困りごとを解決する」という“超現実路線”は、政党として有権者に強いイメージを与える“旗印”に欠けることも事実だ。

当選者が出たほうが正念場

「新党が『有権者が現実に困っていることから政策を立案し、その解決を目指す』というスタンスを強く打ち出すと、『参政党と同じじゃないか』との疑問が殺到する可能性があります。良い意味でも悪い意味でも2人の新党には、自民党や立憲民主党のような明確な立ち位置や政党イメージがありません。そのため『西村氏と泉氏の実験に付き合う気はない』と突き放す有権者も少なくないでしょう。一方で少子化が止まらない日本の将来を心配する声は高齢者や氷河期世代にも多く、若い世代にとっては文字通り自分たちの切実な問題です。広範な関心を集めるためにはうってつけの政策だと思います」(同・井上氏)

 井上氏は「注目すべきは区長選で、さすがに全勝は不可能でしょう。しかし1人でもいいので当選者が出れば、大きな反響が起きるはずです」と言う。

「むしろ現実の当選者が誕生してからのほうが新党の正念場です。問題を解決する政策を実施するため、地道で不断の努力が必要になります。西村氏が飽きずに政策の練り直しや候補者の選定といったバックアップを続けられるのか、大きな焦点になると思います。ひとつでも間違え、現実問題を解決できないとなると『結局は言うだけ番長』のレッテルを貼られ、一気に支援者が去ってしまう可能性があります」(同・井上氏)

冷笑スタンスの問題点

 井上氏は「本来、政治家とは強い情熱の持ち主でなければ有権者の共感は得られないと思います」と言う。

「ご存知の通り、西村氏は冷笑的なスタンスで相手を論破することで人気を博してきました。政治家の理想とは正反対の資質の持ち主だと言えます。一方で、彼の政治信条は意外にも古典的なリベラルで、極端な政治思想や陰謀論を嫌います。何も考えずに新党を結成したわけでもないでしょう。ひょっとすると橋下徹氏が大阪維新で成し遂げたような本物の旋風を巻き起こすかもしれません。一方で、ネット世論=有権者のご機嫌が非常に移ろいやすいのも事実です。西村氏の今後が本当に気になるところです」

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デイリー新潮編集部

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