「批判は見当違い」「扇動されたマスコミと世論が…」 福岡県議会“カツアゲ”疑惑 渦中のドン・蔵内議長が支援者に送った「説明文」の呆れた中身

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整合性がとれず“無茶苦茶”

 地元政界関係者は、こう苦笑いする。

「蔵内さんが手紙の文面を考えて事務所で郵送し地元の人々の手元に届くまでに、若干のタイムラグがありますよね。そのタイムラグの間に、事態が急速に動いていて整合性がとれなくなっているんですよ。蔵内さんの第三者委員会を設置しない姿勢に批判は高まり、ついに彼も第三者委員会の設置を決めざるを得なくなったわけですが、後から理由をこじつけているので、どうしても先に書いていた文面と内容が合わなくなってしまう。もう無茶苦茶ですよ」

 しかし、こうした状況にも関わらず、蔵内議長の政治に対する執心は絶えないようで、手紙は次のように続く。

〈ご批判いただいている問題の背景にある議員と議員並びに議員と県職員の関係に長年蓄積した無用・無意味な慣例や慣行を抜本的に見直すとともに、時代の変化に適応した新しい県議会のあり方をつくる議会改革を断行する覚悟です〉

 この点も、先の地元政界関係者は呆れ顔だ。

「蔵内さんは、地元では自身の事務所に人を呼びつけることで有名でした。県や市の職員のみならず、蔵内さんが関わっていない公共事業やイベントでさえ、関わる団体や企業の役職者を事務所に呼びつけたがる。“ここで何かやるなら私に話を通しなさい”“お礼を言いなさい”ということなのでしょうが、県政も市政も、地元の団体や企業も蔵内氏の顔色を伺わなければいけない状況に閉口していた人が多かった。“忖度政治”を築きあげてきた張本人の蔵内さんが“議会改革”と言っても、地元の人々は白けるばかりです」

わが国のかたちを見直す改革も視野に

 福岡県民の怒りの声とは裏腹に、蔵内議長の関心は県政のさらに先にまで向かっているようだ。手紙にはこう綴られている。

〈(議会改革の断行の)さらに、その先には、私の議員人生の原点に帰り、わが国のかたちを見直す政治改革も視野に入れておりますので、皆様には、今後とも、ご指導並びにご支援を賜りますよう、伏してお願い申し上げます〉

 ちなみに、手紙のタイトルは〈わが国と福岡県の未来を拓く、抜本的な政治的改革に取り組む〉。7月23日に全国議長会の面々や高市早苗首相と撮影した首相官邸での“記念写真”まで添えられている。

「一切の力を削ぐ必要が」

 前出の地元政界関係者によれば、

「金銭授受問題や海外視察だけでなく、日々県民感情を逆撫でする発言を繰り返す蔵内さんに、辞職を求める声は日に日に増していますが、手紙の上では辞職どころか国政に係わる意欲まで見せています」

 もっとも、福岡県議会の自民会派の若手議員に意見書を提出されただけでなく、“蜜月関係”と評された服部知事にまで“決別宣言”をされた蔵内氏の立場は悪くなる一方だ。だが、仮に蔵内議長が辞職に追い込まれたとしても、懸念は残るという。

「蔵内さんが推進したワンヘルス事業の一貫である『ワンヘルスセンター』が県内のみやま市に2027年開設予定であり、総事業費は200億円に及んでいます。ようやく、8月7日にみやま市議会からもワンヘルスセンターの検証を求める意見書が提出されましたが、この後始末をどうするのか。本人の手紙の文面からはまだまだ政治への意欲が伺えます。服部知事も12日にワンヘルス事業を“当面凍結する”と言っていますが、これはあくまで新規事業についてであり、着工済のワンヘルスセンターの工事は続けるとしています。もしどこかの時点で蔵内さんが県議を辞職せざるを得なくなったとしても、今度は『世界獣医師会長』の肩書を使ってワンヘルス事業を残すべく画策してくるのでは、という不安は残ります」

 つまり、福岡県政の“改革”のためには、

「蔵内議長から世界獣医師会長としての影響力も含めて一切の力を削ぐ必要があるのです」

 蔵内議長に、こうした声を受け入れる気があるようには到底見えないが……。

 関連記事【【福岡県議“カツアゲ疑惑”】「日本で一番悪い男」蔵内議長の地元で進む“ドン包囲網” 辞職でも圧し掛かる“総事業費200億円”負の遺産とは】では、蔵内氏を取り囲む状況と、彼の抱える問題の大きさについて記している。

デイリー新潮編集部

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