帰省シーズンの新幹線で「忘れ物」と同じくらい多い“トラブル”とは? 「最近はイヤホンで音楽を聴きながら移動する人が増えたので……」
8月に突入し、帰省シーズンがやってきた。お盆の帰省の際、新幹線を利用する人は多いだろう。しかし、お盆や年末年始は通常よりも多くの人が利用するため、駅や車内でトラブルが起こりやすいという。そこで、現役のJRグループの社員A氏に、この時期に多い帰省客のトラブルについて聞いてみた。事前に知っておくことで、利用の際には気を付けるようにしたいものである。【取材・文=宮原多可志】(全2回のうちの第1回)
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新幹線の乗り間違いが頻発
お盆の時期の新幹線にまつわるトラブルで特に多いのは、「乗る新幹線を間違えた」というものである。Aさんによると、「最近はイヤホンをして音楽を聴きながら移動する方が多いため、駅のホームでの放送や車内放送に耳を傾けてもらえないことが多い」そうで、それが乗り間違いにつながりやすいのだという。
「例えば、JR東日本の場合、はやぶさとこまちが連結して運行していたりします。秋田に行くこまちの予約を取っていたのに、新青森行きのはやぶさに乗ってしまったというケースはよくあります」(以下、Aさん)
はやぶさとこまちの間には連結器があるため、走行中は両車間の移動ができない。連結して走行するのはJR東海の東海道新幹線などにはないJR東日本特有のもので、乗り慣れていない人が、うっかり間違えることが多いのだという。乗車予定の新幹線の名称と、車両の位置はしっかり確認するようにしたい。
「発車時間より少し前にホームへ行く人はいますが、停車している新幹線にとりあえず乗ったら、“予約していた新幹線の1本前に出る臨時の新幹線だった”などのケースも、毎年頻発しています」
新幹線の座席に座っていたら、「そこ、私の席なんですが……」と声をかけられ、初めて乗り間違いに気づくこともある。繰り返すようだが、乗る前に予約した切符をしっかり確認したい。そして、新幹線の車体横に付いている行先表示をしっかり確認したうえで乗車すれば、乗り間違いを防ぐことができるだろう。
乗り間違えても慌てずに行動
では、新幹線が発車した後に乗り間違いに気づいたら、どうすればいいのだろうか。Aさんによると、「何とかなる場合もある」ので、車掌に相談するなどして落ち着いて対処するのがベストだ。
「連結している新幹線の乗り間違えですが、これは次の駅で降りて、もう片方の車両に猛ダッシュするしかありません。1本早い列車に乗ってしまった場合は、次の駅で降りて、予約した新幹線が来るのを待てば、なんとかなることがあります。ただし、予約した新幹線が“通過”する駅で降りるとその時点で詰んでしまいますので、注意してください」
駅に向かう道が渋滞していたり、寝坊したりして、予約した新幹線に乗り遅れてしまうことがある。JR東日本の場合、はやぶさやこまちは通年で全車指定席になっているし、JR東海もお盆や年末年始の時期は、のぞみが全車指定席になっている。乗り遅れた時は新しい切符を買うしかないように思うが……。
「基本的に乗り遅れた場合は、その後の時間の新幹線のデッキなどに立って乗る“立席”であれば有効です。ただし、一部対象外の切符もあるので、駅員に相談してください。
東海道新幹線の場合も、その日のうちであれば、のぞみのデッキに乗ることができます。また、こだまやひかりには自由席があります。のぞみより速達性は劣りますが、自由席なら座って移動できますし、お盆の時期でも時間帯によっては比較的空いていますから、おすすめです」
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