東大理三に入る「天才たち」の習い事 「3位公文式、2位ピアノ」意外な1位は…? 「3つぐらいの習い事は当たり前、4つ以上の家庭も多数」

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芸術のセンスも身に付けてほしいので

 公文に続く習い事の第2位はピアノという結果に。

「16名の人がピアノを習っていました。直接受験とは関係ないように思われますが、楽譜を見て暗譜してなければいけないので、頭を使うんですね。指先を使うのは頭にいい影響を与えるとも言われ、賢くなるイメージがあります。親とすれば勉強だけではなく、芸術系でも何かひとつ習わせたいと思うのでしょう」(同)

 さて、気になる堂々の1位は――。

「子供には勉強や芸術ができるだけではなく、スポーツ系もやってほしい。そんな親の願いがあるせいか、1位は水泳の20人でした。水泳は男女ともに広く取り組まれているスポーツなので、アンケートをすると票数が上がるのかもしれません。また水泳は体力づくりに役立つ全身スポーツであるうえ、スイミングスクールが割とあちこちにあることもメリットです。これは公文式の教室でも同じことが言えますが、通いやすいんです」(同)

 幼少期に始めた水泳をずっと続ける学生も多いという。

「東大には全学部生が参加する『運動会〇〇部』と、理三と医学部生だけの『鉄門〇〇部』という部活やサークルがありますが、この鉄門水泳部の部員数が飛びぬけて多いです。50~60名はいますね。鉄門野球部が10名ほどしかいないのと比べると、その人数の多さがわかってもらえると思います」(同)

3つぐらいの習い事は当たり前

 12年前に雑誌『AERA』で、庄村氏が編集部と協力して東大生(全学部)を持つ父母35人にアンケートを取ったときも、1位は水泳、2位ピアノだったそう(ちなみに3位はサッカー)。東大に入るには、水泳、ピアノは必須科目と言えるかも。

 今回の理三・医学部アンケートでは、勉強系では公文式以外の幼児教室(たとえばECCジュニアとか)、習字、英会話、珠算、フランス語などが習い事としてあがった。公文式と他の幼児教室と合わせるとのべ33人と、教育熱心な家庭が多いことをうかがわせる結果となった。

 運動系は体操、サッカー、スキー、空手、少林寺拳法など。芸術、趣味系では絵画、バイオリン、囲碁、能楽などの回答があった。

「アンケートでは同時に4つ以上の習い事をやっていた人が10人いました。3つぐらいは当たり前でした。結局、勉強もできて、運動もできて、芸術系でもできるような子供に育ってほしいという親の願いがあるんじゃないでしょうか。ただ、みんながみんな、習い事をやっているわけでもなく、習い事ゼロという人もいました」(同)

やはり多いのは開業医の家庭

 こうした習い事は、水泳のように大学まで続ける学生もいるが、多くは「幼稚園から始めて、中学受験塾に行くようなるまで続ける人が多い」(庄村氏)ようだ。それにしても、これだけ習い事をさせるとなると、親の負担もかなりの額になるはず。

「よく言われているように東大生のご家庭は一般よりも平均年収が高いですから、習い事にはお金をかけられるのでしょう。取材経験からいうと、やはり多いのは医師のご家庭、それも開業医ですね。母子家庭や貧困家庭の学生もいます。世帯年収600万円以下だと東大は授業料が免除になるので、親が教育にお金をかけてくれずとも、自分の努力だけで入ってきたという学生もいます」(同)

 ただ、これだけ子供の頃から習い事をしているとなると、遊ぶ時間もなさそうで可哀想な気も。いくら理三に入って、前途洋々の未来が待っているとしても、もっと子供の頃は自由に遊べたほうが幸せだったりしないだろうか。

「医学部卒業の誰に聞いても、みんな『子供時代は楽しかった』と口を揃えて言いますよ。親がいつも褒めてくれたり、美術館や博物館、海外旅行など、いろんなところに連れて行ってくれたりしたと。つまり、愛情たっぷりに育ててくれたと言います。習い事も、本人が嫌がるものではなくて、楽しめるものをやらせてあげれば、心も豊かに育ってくるのではないかと思いますね」(同)

 東大理三に進学するために最低限必要なもの――。それはありきたりだけど、親の愛情なのかもしれない。

デイリー新潮編集部

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