早くも11勝「菅野智之」のトレード移籍はなぜ実現しなかったのか データが語る“本当の実力”とは

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「マネー・ボール」シーズン2

 ロッキーズのポール・デポデスタ編成本部長(52)は今年2月の菅野獲得の会見で、「クアーズ・フィールドではERA(防御率)などの数字より『勝つチャンスを作ること』が大事なんだ。彼はそれをやってくれる」と言い切っていた。

 デポデスタ編成本部長はドジャースでも編成を担当していた時代があるが、ロサンゼルスのメディアは「グーグル・ボーイ」とあだ名し、批判的に見ていた。独自のセイバーメトリクスのデータ解析でMLBを驚かせたアスレチックスの「マネー・ボール」にも関わっており、その仕掛け人だったビリー・ビーン氏(64)の下で編成を学んだ人物である。

「マネー・ボールは、資金力のないチームのやり方」というのがロサンゼルス・メディアの考え方で、デポデスタ編成本部長はドジャース退団後、いくつかの球団を渡り歩き、16年からはNFLのクリーブランド・ブラウンズで「チーフ・ストラテジー・オフィサー」を務めてきた。ブラウンズでの10シーズンの通算成績は56勝99敗1分け。昨年10月、ロッキーズからのオファーを受けて野球界に復帰したのだが、異種目のNFLで得た別視点でのデータ分析法があったのか、同本部長は菅野獲得を強く推した。

 菅野の11勝は「マネー・ボール」シーズン2の序章かもしれない。

デイリー新潮編集部

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