「私は、怒りで生きています」デヴィ夫人の新著、後半で文体が一変し…“自分は悪くない”があふれ出す

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 最近ではとんと見かけなくなったデヴィ夫人。複数の暴行事件を起こし、今も裁判中である。先日行われた初公判では、自身の暴行行為について「なんかそんなことになった気もするけど、それは相手が悪かったから。記憶があいまいでよく覚えてない」という趣旨の供述をして、当初の鼻息の荒さと比べかなりトーンダウン。弁護士から「暴行してないという主張は通りません」と説得でもされたのか。とにかく暴行行為は認めざるを得なくなったが、カッとなったのは相手が酷いから。「自分は悪くない」のスタンスは譲らない、譲れない。

 デヴィ夫人のこうした部分を面白がるタームももはや過ぎ去り、世間では興味ゼロ。初公判の内容についても「でしょうね」で忘却の彼方だ。

 だが。今年6月に上梓された自著『黙ってはいられません――正しい未来に変えるために』(きずな出版)の中では、自分の視点からの主張を心ゆくまで述べに述べまくっている。塩漬けされた「言いたい放題の人気者」だった頃のメンタリティそのままで。

 とびらをめくるとまずは彼女が見せたい写真がお出迎え。これまでの誉高い活動の数々を記録したものだ。動物愛護運動や、海外の難民支援施設・孤児院、国内の被災地などを訪問した際のスナップ。寄付をした先の海外の要人との記念写真、衆議院で政治家を集めて行われた勉強会の一コマに、なぜか社交ダンスでのけぞる姿etc.etc……。「元大統領夫人」がまかり通った過去の栄光が走馬灯のように。

「私は、怒りで生きています」

 続くプロローグの最初の一文は「私は、怒りで生きています。」。…でしょうね。このファーストコンタクトで、すでにお腹いっぱい。曰く、怒りをただの感情で終わらせず、世の中を変える力にするために本書をしたためたと。

 高らかな決意表明の後、本文に入ると、さっそく数々の問題を提起。デヴィ夫人は「北朝鮮による拉致問題」「靖国問題」「日本の外交」等にお怒りのようです。総統閣下シリーズか。

 拉致問題は、もっと日本が歩み寄り、経済的協力などをすべきだと。「北朝鮮に行ったことがあり、現地の空気は言われているほどひどくなかった」、というのがその理由。

 靖国問題は、戦犯の合祀をやめろとのお言葉。インドネシア大統領夫人として、国際的な視点で歴史を見つめてきた経験から発言しているそうな。

 日本の外交については、誠実でありさえすれば理解してもらえるというのは間違い。優しさだけでは国は守れません、と。どっちやねん。

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