「老舗百貨店」は閉店し、「シャッター商店街」に人影ナシ…富山県「高岡駅」前を歩いて分かった“閑散ぶり”をレポート 街の運命を決定づけた「北陸新幹線」開通
新高岡駅から高岡駅へのアクセスが不便
さて、新高岡駅から高岡駅は1駅だが、城端線というローカル線に乗ってアクセスする必要がある。新幹線の改札口を経て一度屋外に出ると、新幹線の高架とクロスするように城端線のホームが設けられている。ところが、この日は城端線がゲリラ豪雨のためにダイヤが乱れており、いつまで経っても列車が来ない。
しかも、新高岡駅では城端線が途中の駅で折り返し運転をしているというアナウンスのみで、何分遅れてくるのかという具体的な情報がなかった。ホームでは、新幹線から乗り換えて高岡駅へ向かおうとする乗客が15人ほどいたが、駅員が誰もいない。しばらくすると、列車が来ないことにしびれを切らしたのか、ホームから出る人が続出した。
みどりの窓口に行き、何分後に列車が来るのか聞いたところ、駅員もどれほどの時間遅れているのか、把握していないようだった。自然災害ゆえやむを得ないものの、新高岡駅から高岡駅へのアクセスはあまり考慮されていないように感じた。結局、いつまで経っても列車が来ないのでタクシーで移動したのだが、高岡駅前まで1300円もかかってしまった。なお、列車なら150円である。
新幹線開通後、百貨店が閉店
北陸新幹線の開業により、高岡駅には特急が停車しなくなり、北陸本線も第三セクターの「あいの風とやま鉄道」に移管された。駅は新幹線開通に合わせて、ガラス張りの駅舎に改修された。筆者は北陸新幹線の開業前にも、開業後にも取材で高岡駅を訪れたことがあり、今回は約4年ぶりの訪問なのだが、想像以上の寂れぶりに衝撃を受けた。
駅前にはアーケードの商店街が形成されているが、ことごとくシャッターが下りているのである。地元の高校の生徒が行き交っているが、それ以外は観光客も地元民もまばらで、人がほぼ歩いていないのだ。日曜日の夕方近くという曜日と時間帯を考慮しても、あまりに閑散としている。
商店街を進んだ先に、かつては百貨店の「大和」があった。ところが、新幹線の開通から約4年後、2019(令和元)年に閉店してしまった。巨大な建物は現在、「富山大和高岡サテライトショップ」のほか様々なテナントが入って再活用されているが、建物の老朽化も著しく、何より館内は薄暗くて活気がない。
そして、大和と共存共栄の関係にあったであろう「御旅屋通り」というアーケード商店街にいたっては、先ほどの駅前の商店街以上の寂れぶりで、撮影中に1人もすれ違わなかった。シャッターは下り、営業しているのかしていないのか、わからない店が多い。何より、大和の建物同様に老朽化した商店が多く見られる。
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