中国軍艦が沖ノ鳥島EEZ内で実弾射撃…元統幕長が警告する「次に狙われる島」 “サラミスライス”の脅威

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小泉進次郎防衛相と木原稔官房長官の会見

 今回の射撃訓練を公表した小泉進次郎防衛相は会見で、「国際社会に対して、今後もあらゆる機会をとらえて、事実や我が国の考えを説明、発信していく考えです」と語った。一方、木原稔官房長官も、「今般の中国海軍艦艇による我が国近海における射撃訓練というものは、周辺の船舶の航行に危険を及ぼし得るものであることから、中国に対して、外交ルートを通じて申し入れをすでに実施したものであります。政府としては中ロ艦艇の我が国周辺海域における動向について、引き続き懸念を持って注視するとともに、我が国海空域における警戒監視に万全を期して参ります」としている。いずれも、これまでの政府答弁の常套句だった“遺憾”は見当たらなかった。

政府が「遺憾」の使用を避けるべき意義

「今回はお二人に“遺憾”との言葉がなかった点は評価したいと思います。遺憾は英語で“regret(リグレット)”と訳されるそうです。これでは日本が中国の行為を“残念に思う”という程度にしか受け止めていないと、世界中に誤解されてしまいます。例えば“認められない”とすれば“It cannot be accepted”と、日本の国としての決意や姿勢を内外に示すことができるのではないでしょうか」

増大するばかりの自衛隊の任務

 中国による日本への新たな挑発行為は、当面、日本にどのような影響をもたらすのか。

「中国が示威行為を行う範囲を広げてきたのであれば、自衛隊はそこでも対応を取る必要があるので、さらに警戒・監視を行う領域が増えたことになります。昨年7月、防衛省は陸自の観閲式、海自の観艦式、空自の航空観閲式という三つの大規模式典について、今後は実施しない方針を明らかにしました。中国や北朝鮮、ロシアなど周辺国における軍事活動の活発化や、それに伴う警戒監視任務の増大などが理由だと聞いています。いずれにせよ、日本の安全保障環境が依然として厳しさを増していることは間違いありません」

 古代ローマの軍事学者ウェゲティウスは「汝平和を欲さば、戦への備えをせよ」と書き遺した。日々、覇権主義に直面している日本の安全保障の確立には、同盟国との連携強化や価値観を共有する同志国との協力、国際ルールの活用、適切な防衛力の整備が必須なのは当然だが、何より国民の理解が不可欠なことは言うまでもない。

デイリー新潮編集部

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