人気が再燃する「ワーキングホリデー」の意外な“落とし穴” 専門家が明かすワーホリを就活やキャリアアップに活かすために“やってはいけないこと”
グローバル人材となった看護師も
人気が再燃しつつあるワーキングホリデー(以下、ワーホリ)。しかし、事前の準備や認識不足によって、キャリアアップどころか時間の浪費で終わってしまうことも少なくありません。では、“人生を変えるほどの経験”につなげた上級者たちは、何をして、何をしなかったのか? 私たちがお手伝いした具体的なケースとともに紹介したいと思います。【水元健太/ワーホリ国際大学校学長】
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Aさんは専門学校卒の看護師で、「大学の看護学部卒の看護師と比べるとキャリアで見劣りするのでは?」という焦りを抱えていました。そこで、グローバルな実務経験を積みたいワーホリを検討したものの、実際に仕事をするには、渡航先の看護資格を取得する必要があることが壁となっていました。現地で1年ほど看護資格の勉強をしても、資格を取得した頃には日本に帰国しなくてはなりません。
どうしても諦めきれなかったAさんは、私が学長を務めるワーホリ国際大学校に相談をしました。そこで、カナダでは看護資格がなくても訪問看護の仕事に就けることを知ったわけです。帰国後の就業イメージを共有しながら渡航前の準備を整えたAさんは、自信をもってカナダへと向かい、ワーホリならではの実務経験を積んでいきました。正直なところ、このような国ごとの仕組みや慣習について個人で調べるのは、かなり骨の折れる作業だと思います。とはいえ、日本の常識にとらわれず、徹底してリサーチしてみると意外な情報に出会うことがあります。
同じ看護師がワーホリを利用しても、多少の英会話を身につけただけの方と、Aさんのように海外の医療現場で英語を使って患者対応や多職種間の連携をこなした経験がある方とでは、現場での信頼度がまるで違います。
実際、帰国後のAさんはインバウンド患者の多く訪れる病院や、来日する外国人スポーツ選手のサポートなど、英語力と実務経験の両方を活かせるフィールドで活躍しています。かつて感じていた「学歴での見劣り」という悩みは過去のものになり新しいキャリアを築いているのです。
世界で活躍する“カジノディーラー”になった例も
続いてBさんは日本ではアルバイト生活を送っていました。そうしたなか、興味があったのはカジノディーラーという道です。
しかし、日本にはまだカジノを含むIR(統合型リゾート)がありません。そこでBさんの夢を叶えるために“海外のカジノでスキルを磨き、2030年(予定)に日本でIRができたときには即戦力のディーラーとして活躍できる”というゴールに向けた計画を一緒に作りました。
まずは国内で1年間、英語をみっちり勉強しつつ、カジノディーラーのスキルを学べるスクールを活用し、渡航前に「英語力」と「専門性」という2つの武器を揃えてもらいました。国選びの基準は“英語圏”で“カジノができる”、かつ“ワーホリで行ける”という条件から、カナダに決まりました。
Bさんは準備のかいあって、現地入りしてからすぐにカジノディーラーとしてデビュー。1年という短い期間しかないワーホリですが、英語学習や資格などの時間を省けたため、集中的に働きながらスキルアップできました。そこで評価されたことで、アメリカの豪華客船のディーラーとして内定をもらうことになります。現在はイギリスでカジノディーラーとして活躍していますが、もし将来的に日本でIRが開業すれば、本場での経験を活かしてトップクラスのディーラーとして凱旋帰国することになるはずです。
このように、現状の自分からかけ離れた未来でも、最終ゴールから逆算し、ワーホリならではのキャリアアップのロードマップを設計できれば、実現することも可能です。
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