人気が再燃する「ワーキングホリデー」の意外な“落とし穴” 専門家が明かすワーホリを就活やキャリアアップに活かすために“やってはいけないこと”

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ワーホリ成功者の“共通点”

 ワーホリという同じ制度でも、きちんとした準備や目標設定、緻密なリサーチとロードマップづくり、これらが全て揃って初めて“人生を変えるキャリアアップ”につながることが理解いただけたのではないでしょうか。

 最後にもう一点お伝えしたいことがあります。ワーホリを上手に活用しながら、GAFAMなどのグローバルカンパニーや日本国内の有名企業に就職、転職してきた人に共通する行動があります。

 それはワーホリを「エージェント任せ」にしなかったことです。

 ワーホリ人気の過熱とともにエージェントも増え続けています。渡航先となる国や学校、就業先の選定など、エージェントが仲介してくれるのは便利ですし、心強いと思います。当然ながら活用するメリットはありますが、問題はエージェントとの関わり方です。

 特に「無料」や「格安」を売りにしたエージェントには注意が必要です。というのも、こうしたエージェントの利益は、提携する学校や就業先からの紹介料で成り立っているケースが多いからです。そうなると、エージェント側に都合の良い提携先を優先的に紹介されてしまい、本来の目的と合わない場所で1年を棒に振るリスクもある。本当にもったいないことです。

 もちろん、有料、無料を問わず、親身になって動いてくれるエージェントは沢山あります。しかし、ワーホリを志した方が最初からエージェントを頼りにするのはオススメできません。それよりも、まずは自分で調べるべきだと思うのです。

大事なのは「自走力」

 渡航先のビザや住居を自分で調査し、決めるといった作業は、その後に控えた海外経験のなかでもずっと使える、いわば「自走力」と呼ぶべきスキルにつながります。また、渡航先でトラブルに見舞われても動じることなく判断し、現地の事情を踏まえつつ解決に導く力を身につけていく――。

 そうした試行錯誤を経て、自分ひとりではたどり着けそうにない情報について、エージェントにアドバイスや紹介を求めるのはとても良いことだと思います。

 とはいえ、最後まで完全に自走できれば、エージェントに支払う予定だったお金を他の経験に投資することもできます。さらに厳しく申し上げましょう。ワーホリの目標を“人生を変えるようなキャリアアップ”と捉え、“グローバル人材”を目指すのであれば、重要なのは“自走力”に他なりません。ワーホリがそのきっかけになってほしいとも思います。

 ワーホリという素晴らしい制度は、世界中のどこを訪れても、自らの人生を自由に設計できる人材となるための最初の一歩です。ひとりでも多くの人材が、ワーホリによって人生を切り拓いてもらえることを願ってやみません。

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水元健太(みずもと けんた)
広島大学第四類社会基盤環境工学、広島大学大学院工学研究科(社会基盤環境工学課程)卒業。現在は、ワーホリ国際大学校学長、株式会社フリーア代表取締役を務めながら、立教大学兼任講師として教壇に立つ。

デイリー新潮編集部

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