阪神との首位攻防3連戦に期待と不安…吉川尚ら故障者続出が気がかりだ 井上温大は「7回までの投手」になってしまうのか【柴田勲のコラム】

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楽しみだし不安もある阪神3連戦

 巨人がヤクルト(神宮)、中日、広島(東京ドーム)と続く9連戦を6勝3敗と勝ち越した。調子が良くない3チームとの戦いだったがよく頑張ったと思う。

 首位・阪神とは1ゲーム差の2位、24日から甲子園で首位攻防3連戦だ。

 昨年は阪神が開幕から突っ走った。巨人が阪神との首位攻防戦をこの時期からやるなんて久しぶりじゃないか。ヤクルトが7月に入って大失速した。三つ巴から巨人と阪神の一騎打ちの様相を見せ始めた。

 大げさに言わせてもらえば、巨人の前半戦最後の今カードは後半戦を占う戦いになるかもしれない。楽しみだし不安もある。

 その3連戦を前に吉川尚輝の戦線離脱は痛い。21日の広島戦で内野安打を放った際に左太もも裏の肉離れを起こした。吉川は調子が良くなる(※1)と必ずケガをする。この繰り返しだ。あれだけの資質を持ちながら、これまで1シーズン通して活躍したことが少ない。

 目いっぱいプレーするタイプだからな。こんな意見があるけど、全力プレーはだれしも一緒だ。いるんだね、こういう選手が。珍しいタイプだ。「巨人の7不思議」の1つと言ってもいいんじゃないか。

今季最大の収穫は浦田俊輔の飛躍

 巨人はこれまで打線のつながりが悪く、本塁打で得点するパターンが多かった。だが、吉川の復帰とともに調子が上向いてきた泉口友汰、笹原操希の活躍などがあってつながりがよくなった。

 そんなときに吉川の離脱は痛いというよりも痛すぎる。

 岸田行倫も右ひざの負傷で離脱した。これはまあ大城卓三で乗り切れると思うが、それでも対戦相手の先発が左腕の時は岸田を使いたいところだ。

 門脇誠の負傷離脱も気になるし、なにより戸郷翔征、大勢が離脱中だ。故障者続出は気がかりだ。

 それでも救いというか、いや巨人の今季最大の収穫は浦田俊輔の飛躍だ。(※2)巨人でいま一番バットが振れているし、なにより選球眼がいい。出塁しての好走塁もたびたびだ。

 本塁打こそないが相手にとっては脅威の選手だ。欲を言えばきりがないけど、今季、浦田が出ていなかったら、巨人はどうなっていたか。吉川とはもちろんタイプが違うけど、ケガには強いと見た。いまのままの姿勢を崩さず1シーズンやり抜いてほしい。

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