「雅子さまがリラックスされた表情でスラスラと…」 天皇ご一家「那須御用邸」での“取材対応”に宮内庁OBが感嘆した理由

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平仮名にして80字余り

「ただ、これは事前に原稿を用意し、練習された公式なお言葉に過ぎません。コロナ禍という非常事態の際でもあり、肉声と言えば確かに肉声ではありますが、本来の自然なご発生ではありません」(同)

 また、園遊会でのご懇談では、自然なやり取りの音声を、高性能の報道用マイクが拾うことがあるが、実際にテレビのニュースで放送されるのは、あらかじめ相手を決め、場所を固定した上でカメラとマイクを配置した公式なものだ。長いワンフレーズが捉えられた例では、人気マンガ「ドカベン」などの作者として知られた漫画家の故・水島新司さんが秋の園遊会に招かれた2015年11月12日、12年ぶりに園遊会に出席された雅子さまが終始にこやかに会話された際の言葉が「特別に長かったと記憶しています」(同)と言われる。

 この時、雅子さまはこう述べている。

「主人も私も、そして子供も、水島さんの漫画を本当にこれまでずっと楽しませていただいてまいりまして、今日はお目にかかることができて大変嬉しく思っております」

 平仮名に直して80文字余り。今回の那須がシチュエーションを含め、いかに異例だったかが分かるだろう。

 前出の元東宮職幹部職員は「皇后となられて以降の7年余りで雅子さまは、海外へ実に5度も足を運ばれており、訪れた国は先日のオランダとベルギーで延べ5か国にも及んでおられます」と前置きした上で、こんな見方を示す。

「雅子さまの治療を担当している医師団は、昨年12月にも例年通り『御快復の途上にあり、依然として御体調には波がおありです』との見解を公表していますが、これはご病気をぶり返させるようなことがあってはならないという医療従事者としての配慮であって、いわば回復後の経過観察中なのです」

 皇宮警察元幹部も、こんな感想を口にする。

「私もニュースを拝見してビックリしました。ご病気はすっかり治られたんだなと感じます。秋篠宮家に悠仁さまが誕生されるまでの雅子さまは、お世継ぎの男児を産まねばというプレッシャーに常にさいなまれていたように感じましたが、やはり時代は大きく変わったんですね。かつての人気アニメ『アルプスの少女ハイジ』の名場面、『クララが立った!』ではありませんが、雅子さまがマスコミの前で普通にしゃべられたんだなと、本当に驚きました」

 周囲の多くの人々は、雅子さまは既に回復したとの印象を持っているようだ。皇位の継承者は男系男子に限ることが真の伝統であるのかどうかは置いておくとして、国会は、その伝統の“呪縛”に捉われ、議論を深めることもなく法律だけを変えた。その一方で呪縛から“解放”された感もある雅子さまは、衆院を通過した皇室典範改正案が参院で審議入りした日に、晴れやかなご表情で「空気が爽やか」と語られた。その笑顔に、多くの国民は何を感じたのだろうか。

朝霞保人(あさか・やすひと)
皇室ジャーナリスト。紙媒体やWEBでロイヤルファミリーの記事などを執筆する。

デイリー新潮編集部

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