大詰め「皇室典範改正案」に“紀子さまのご憂慮”…旧宮家からの養子入りが「ひいては悠仁さまの“お妃候補”のプレッシャー軽減につながる」との声も
皇太后時代の橘嘉智子
恒貞親王を担(かつ)ぐ謀反が計画されていたと言われる承和の変には、不明な部分も多いが、恒貞親王はただ単に「巻き込まれただけ」というのが通説だ。他方で『続日本後紀』には、仁明天皇が自ら出した詔の中で「皇太子(恒貞親王)を廃する」との強い意志を示した記録があり、藤原氏の陰謀にだまされたのではなく、天皇主導で長男に対する譲位の道が開かれたとする新設の論拠となっている。
その背後には、皇太后になることとなった実母・橘嘉智子の存在があったというわけだ。
国立国会図書館所蔵の『成語詳解ことわざ辞典』(大修館書店)に「孫は子よりも可愛い」との諺[ことわざ]が掲載されているように、孫は子供と比較して、責任なく可愛がることができる存在だと言われる。だから江戸時代の浄瑠璃『頼朝伊豆日記』にも「孫は子よりもかはゆしと、世のことわざにも申ぞや」との一節が出てくる。
皇室典範が改正されても、悠仁さまに結婚後、男の子が生まれなければ皇統が断絶の危機を迎える状況はまだ変わらない。だからこそ、養子の息子には皇位継承権を与えることで、悠仁さまの“お妃候補”を「お世継ぎ」のプレッシャーから可能な限り解放しようというのも「皇室典範改正の目的の一つ」(自民党議員秘書)とされている。
もちろん、養子になるか否かは本人の意志に任されるが、養子の資格がある旧宮家は、未婚の男系男子がいる久邇家、東久邇家、賀陽家、竹田家の4つとされる。毎日新聞は2日付の朝刊で典範改正に伴う30年ごとの見直しについて「旧宮家出身で養子縁組によって皇族となった男系男子の状況を勘案する」と報じている。
「養子に入った男性皇族が国民からどのよう受け止められるか、さらに言えば、皇位継承権を持つこととなるそのお子さんが、国民の目にどう映っているかは現段階では当然、全く見通せないということです。つまり、そのお子さんこそ『未来の天皇に』といった待望論が出て来ないとは限らないことも、意味しています」(前出の宮内庁OB)
前出の宮内庁関係者は「捕らぬ狸の皮算用ではありますが、養子の息子さんは、後継者を必要とする悠仁さまにとって、ひいては皇室にとって救世主となるとともに、日本の歴史を紐解けば、悠仁さまのお子さまを脅かす存在となる可能性もなくはないということです」と指摘する。
紀子さまの懸念材料とは、男系男子という皇室の“呪縛”が生じさせる、邪推とでも表現すべきものと言えそうだ。
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