「ハンマーおじさん」は勾留中に病院で暴れた容疑で再逮捕されていた 「額に傷」「左手にテーピング」の痛々しい姿で初公判に出廷
格闘技大会に出場した後のような生々しい傷を負った男が現れると、傍聴席は唖然とした空気に包まれた。身の毛もよだつ凶行を起こしながらもネット上で“暴走族を退治したヒーロー”と持ち上げられた「ハンマーおじさん」。勾留中、いったい何があったのか――。
***
【写真】“追い詰められた末の悲劇” 高林被告をヒーローに祀りあげた「署名サイト」とネット民を“暴走”させるきっかけになった「現場写真」
職業を問われると「工務店です」
ゴールデンウィーク中、東京都福生市の自宅前で談笑していた男子高校生を金づちで殴り目の骨を折る重傷を負わせたとして、傷害などの罪に問われた高林輝行被告(44)の初公判が7月14日、東京地裁立川支部で開かれた。
法廷は開廷前から物々しい雰囲気に包まれた。
あちこちに配置された警備員は実に8人。高林被告が暴れることを警戒しての超厳重警備だった。そして警備員に囲まれながら高林被告が入廷すると、傍聴人たちはその痛々しい姿に衝撃を受けた。
真っ先に目についたのは、額についた生々しい3センチ大の傷跡。よく見ると傷口を縫いつけられており、まだ抜糸されていない。左手には、親指を負傷したのだろう、テーピングが施されていた。服装は下がヨレヨレのスウェット、上は黒のTシャツだった。
警戒されていた割に高林被告は大人しかった。裁判長の言うことに素直に従い、職業は何かという問いかけにも「自営業です」「工務店です」などと淡々と答えた。
6月下旬に公務執行妨害容疑で再逮捕
だが、罪状認否を問われると、「今はまだ言えません」と留保した。今回起訴されたのは、高校生を金づちで殴って重傷を負わせた傷害事件のみ。弁護人は、今後追起訴される全体像が判明しないと弁護方針が立てられないと訴え、10分程度で閉廷した。
実際、高林被告は高校生にケガを負わせた以外の容疑でも逮捕されている。一つは高校生に暴行後、自宅に立て篭もり、駆けつけた警察官に催涙スプレーのような液体を噴霧器で吹き付けるなどしたとして、傷害と公務執行妨害の容疑。
もう一つは、2月9日、立川市内のリサイクルショップで、ブランド品のバッグなど9点(約340万円相当)を盗んだ容疑だ。深夜3時頃、高林容疑者は2人組で店舗に侵入。ショーケースを割り、逃走するまでの時間はわずか7分間だった。
ここまではすでに報道されている内容であるが、高林被告は勾留中、さらにもう一件事件を起こしていた。6月下旬、病院で暴れたとして公務執行妨害容疑で逮捕されていたのである。
[1/2ページ]


