大ヒット必至 Netflix「ガス人間」を徹底解剖 「とにかくハマリ役」と評される“大物俳優の息子”とは

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

また当たるか?

 Netflixの新作オリジナルドラマ「ガス人間」(全8回)の配信が2日から始まった。リーガルドラマ「九条の大罪」(配信4月2日)、細木数子氏の生涯をモチーフにした「地獄に堕ちるわよ」(同27日)などに続く同社の配信。2作品は大ヒットしたが、今回も当たるか。【高堀冬彦/放送コラムニスト、ジャーナリスト】

 ***

「ガス人間」が面白い。体がガス化する男の登場から始まる物語なので、最初は荒唐無稽に感じるが、それ以外は細部にまでリアリティに拘っているから、たちまち引き込まれる。

 権力者たちの醜さを容赦なく描くこともあって、決して子供向けではない。テンポも良いから視聴を始めると止まらなくなる。この作品も当たるのではないか。

 主演は小栗旬(43)と蒼井優(40)。「2人が地上波の民放1時間ドラマに主演すると、ギャラはそれぞれ1回当たり200万円前後だが、Netflixだと、その2倍から3倍以上になる」(芸能プロダクションスタッフ)。大盤振る舞いではない。世界規模で配信されるから、ギャラも国際水準に近い。

 共演は林遣都(35)、広瀬すず(28)、賀来賢人(37)、竹野内豊(55)ら。本木雅弘(60)、内田也哉子(50)夫妻の長男でモデルのUTA(28)も出ている。この作品で俳優デビューした。

 役柄は異様で無機質なガス人間。6月29日に行われた配信直前イベントで竹野内は、「UTA君がとにかくハマリ役」と強調した。確かに圧倒されるような存在感を示している。

 市場が国内にほぼ限定された地上波ではあり得ないキャスト。豪華で話題性もある。地上波の民放1時間ドラマの平均的な制作費は1回3000万円だが、Netflixは1億円程度かそれ以上投じている。テレビの視聴時間が減り続けてしまうのも無理はない。

 小栗は警視庁捜査1課刑事の岡本賢治に扮する。その役柄はオーバーステイの外国人をいじめる飲食店主を懲らしめるような男だ。「法」より「情」を優先する。蒼井が演じる甲野京子はテレビ局・JNTの報道局に勤務する記者。こちらは正義感より記者としての功名心が勝っているように映る。

 賢治が業務命令で京子の密着取材を引き受けたことから、2人は5年前に知り合ったが、現在の警視庁幹部はその関係を快く思っていない。これも京子の功名心に起因するようだ。

 ある日、京子が朝の情報生番組で帝都大の佐野久伍教授(モーリー・ロバートソンさん、撮影後の今年1月に死去)から有機性廃棄物が生む可燃性ガスによるバイオマス発電について話を聞いていた。教授は環境エネルギー工学の専門家だった。

 その最中、スタジオ内に白い煙状のガスが漂い始め、教授の体内へと入り込んでいく。すると、次の瞬間、教授の体は風船のように膨らみ、宙に浮き始め、最後には爆発する。顔に教授の血を浴びた京子は茫然自失となる。

 警視庁は当初、化学テロと見るが、ガス人間(UTA)から映像の犯行声明がJNTなどマスコミ各社に届く。それによると、ガス人間と教授は27年前に接点があった。ガス人間は教授に利用された。

次ページ:社会批判色が強い

前へ 1 2 3 次へ

[1/3ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。