ひこにゃん「生みの親」が明かすキャラクタービジネスの実態…いまもクリエイターは「とんでもない低価格で、クライアントに著作権が渡る契約をつきつけられています」
クリエイターが生き残るために必要なこと
――クリエイターの仕事の未来を考えるうえで、避けて通れないのは生成AIです。生成AIの登場で、クリエイターの仕事の在り方は大きく変わるといわれています。例えば、企業がキャラクターを作るにあたり、外部のクリエイターに依頼せず、生成AIで独自に生み出そうとしているケースも、増えていると聞きます。
もへろん:わざわざ生成AIを使ってまでコンテンツを作ろうとするということは、裏を返せば、世界にとってそれだけ著作物が魅力的で、創作能力をもつクリエイターが魅力的だという証しですよね。
既にお話したように、クリエイターの望まぬ形で著作物を自由に使いたい人たちは、昔からいるわけです。面倒な契約書を交わしたくない、著作権について話をしたくない――と考える人たちにとって都合がよく、入り込みやすいのが現状の生成AIの特徴だと思います。いわば著作権ロンダリング、とでも言いましょうか。
――もへろんさんがこれまでにトラブルになってきたケースと、似たものがあると。
もへろん:生成AIについては、人間が生み出した著作物に対価を払わず、無断で生成AIのシステムに組み込んでいる可能性が指摘されていますよね。こういった疑念を晴らしつつ、お互いの権利を尊重しあったシステムが完成されることを望んでいます。
――生成AIが爆発的に普及するなかで、クリエイターが生き残るために必要なことはなんだと思いますか。
もへろん:真摯に創作していくしかないと思います。あと、社会問題に対して、声を上げることは必要ではないでしょうか。作品以上に、作品に向き合っている真摯な態度や考えはもっと発信していくべきですね。
特に、作品を生み出すために日頃から研鑽を重ね、努力をしている面はしっかり自信を持って、主張しないといけない。創作をしない人にとって、創作者の頭の構造はまったく未知の領域です。もともと絵が上手い、手先が器用、才能がある、そんな印象でしか我々を捉えられていません。
クリエイターは、どれほどの苦労をして作品を生み出しているのか、社会に通用する言葉で発信していくべきですね。
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