「キン肉マン」「ドラクエ」「北斗の拳」…“令和の流行りなんて興味ナシ”な中高年層を狙い撃ちする続編、リメイク、スピンオフはなぜ増え続けるのか

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慣れ親しんだもの以外には触れたくない

 私自身も52歳のいい年したオッサンだが、最近の歌謡曲やらK-POP、ゲームには全く興味がない。レトロゲームを受け継ぐことを意図する「アーケードアーカイブス」の思想に共感していたり、Switchでもカプコンやナムコのレトロゲームを積極的にダウンロードしてしまう。

 我々第二次ベビーブーマー世代といえば、民放TVを筆頭に、「みんなが同じものを楽しんだ」という背景がある。

 それが現在我々の消費欲をくすぐる「おっさんホイホイ」コンテンツに繋がっているのだ。

 このままのペースで進むと「ドラゴンクエストXV」が2038年頃に出ているかもしれない。1986年の「I」の時に12歳の小学6年生だった少年は、64歳である。しかし、この時にゲームショップや家電量販店に高齢者が並んでいる姿というのも、なかなか夢のある未来ではなかろうか。

 そう考えると、これからの高齢化社会かつ団塊ジュニア世代が高齢者になる状況、こうしたリメイク版や関連商品を含めた「オッサンホイホイ」的商品は人々を幸せにするのではなかろうか。

 これだけ「昔の名前で出ています」が隆盛になっている背景には、現在の消費者が保守的で、新しいコンテンツを試そうとしないという状況があるのかもしれない。とはいっても現在の60~80代が熱狂したビートルズ、ローリング・ストーンズ、クイーン、マイケル・ジャクソンなどの音楽が今でも大人気「スター・ウォーズ」「ゴジラ」などの映画もリメイクは多数世に送り出されている。

 結局「いいものはいい」「慣れ親しんだもの以外には触れたくない」といった保守的なメンタリティを人間は持っているのであろう。かくして筆者もYouTubeで趣味のNBAの試合を見る時は、1985~1998年ぐらいまでの試合しか見ない。現在プレイ中のゲームはNintendo DSの「ドラゴンクエストV」と「ナムコミュージアム」である。多分、ここから一生進化しないと思う。

ネットニュース編集者・中川淳一郎

デイリー新潮編集部

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