「NHK」と「Netflix」問題点の本質 受信料で成り立ち、法人税ゼロ…“巨人”の参入に民放も異例の苦言

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制作会社を明らかに

 NHKが海外に発信する作品が制作会社の協力を得ている場合、その説明をすべきだ。国内向けの情報公開も十分とは言いがたい。作品のエンドロールに社名がほんの一瞬、出る程度である。

 民放もそうだから、海外と比べ、日本の制作会社は知名度で著しく劣る。待遇も。まるで影の存在だ。「下請け」などと言われることもある。NHKが文化の世界への発信を担っているというのであるなら、欧米並みに制作会社を紹介すべきだ。

 たとえばNHKでも放送され、今もNetflixなどの配信動画で観られる傑作ドラマ「刑事モース~オックスフォード事件簿~」(2013年)のエンドロールには、つくった英国の制作会社・Mammoth Screenの名前とロゴがデカデカと出る。

 放送した英国の老舗民放・ITVの名前はごく小さい。この作品についての取材に答えるのもMammoth Screenのスタッフだ。欧米流の真の制作者への敬意だろう。欧米は制作会社スタッフの待遇も日本よりかなり恵まれている。

 一方、Netflixの日本版「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」のエンドロールにはNHKも制作会社も名前がない。「宙わたる教室」もそう。やはり影の存在になってしまっている。

 配信時代は制作会社に新たな試練も与えた。配信の決定権を握り、副次収入を独占化できる著作権を、局が握ってしまうケースが増えた。無論、配信時代をにらんでのことである。

 日本テレビは原則的にドラマの全作品の著作権を持つ。他局も著作権の独占保有を目指している。これでは作品が海外でいくら大ヒットしようが、制作会社には副次収入が直接的に入らない。制作会社の衰退を招きかねない。ひいてはドラマ文化の地盤沈下につながる。

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