おじさんが「ファッションのトレンド」を追う前に知っておくべきは自分自身の「骨格」だ ロンドン在住イメージコンサルタントからのアドバイス
トレンドよりも骨格
「地方の田舎のイオンモールでよく見かけるこういう格好の人本当に嫌い」
Xへの投稿をきっかけに勃発した「おじさんのファッション」論争。前編では、ファッションのトレンドよりも前に、自身の骨格を知ることが大切だ、というイメージコンサルタント、テート小畠利子さんの解説を見た(関連記事:「イオンモールおじさん」論争で忘れられている服選びの重要ポイント ロンドン在住イメージコンサルタントの指摘は)。
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ではその骨格とはどういうものか。どうやればわかるのか。さらにテートさんの話に耳を傾けてみよう(以下、テート小畠利子著『知的に見える男、バカっぽく見える男』より抜粋・再構成しました)
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どれかに必ず当てはまる
さっそく貴方の「骨格」を分析していきましょう。
男性には3種類の「骨格」があります。世界の総人口は今や78億人を超え、その半分は男性と考えれば、39億人は男性です。その一人一人、見た目はバラバラではあるものの、必ず3種類の骨格のどれかに当てはまります。
私の経営する会社〈トーキングイメージ〉には英国人のお客様がたくさんお越しになります。ただ英国人と言っても、見た目は千差万別。ロンドンという国際的な都市には外国から駐在している人、留学している人、旅行で訪れる人も多く、まさに人種や国籍の「境」は一切ありません。
欧州大陸やアフリカ大陸もさほど遠くないので、週末を利用してやってくる方もいます。
そうしてイメージコンサルティングやパーソナル(同行)ショッピングを楽しむのです。そういうお客様たちの中でも、今までこの3種類の「骨格」に当てはまらなかった方は一人もいません。
そしてもちろん、日本の男性たちも必ずこの3つのどれかに当てはまります。「でもオレ、頭でっかいし」「足短いしなあ」なんて声が聞こえてきますが、気になる体の一部分は一部分でしかないのです。ぜひ「骨格」という大きな観点で貴方自身をじっくり見てみましょう。
まずは、男性の3つの「骨格」分析からスタートして、それがどういう特徴を持つかを理解することにしましょう。
男性の「骨格」は次の3つの型に分かれます。
〈ストレート(直線)型〉
〈逆三角(鋭角)型〉
〈丸み(円形)型〉
どれが良いとか悪い、ということではありません。骨格が違う、というだけのことです。
ちなみに女性は、男性とは全く異なる3つの骨格に分かれます。女性の骨格分析について、何かお聞きになったことがあるかもしれませんが、男女の骨格は全然違い、分析方法も全く異なります。一緒くたに考えると混乱を招きますので、ごっちゃにしないでくださいね。
では男性の3つの骨格はどういうものなのか。実は判別は、ものすごく簡単なのです。男性の骨格は「胸囲」と「ウエスト」を測って分析します。そして何センチの差があるかによって、それぞれの骨格タイプが定まります。
その3つの骨格を定める数値、それは15センチです。
〈ストレート(直線)型〉
胸囲がウエストと同じか、ウエストよりもやや大きく、その差は15センチ未満
特徴:全体的にすらっとして見える
例えば:英国王室ケンブリッジ公ウィリアム王子(当時)
〈逆三角(鋭角)型〉
特徴:胸囲がウエストよりもかなり大きく、その差は15センチ以上
特徴:胸が大きくウエストが引き締まっているので、スポーティに見える
例えば:映画「007」シリーズのジェームズ・ボンドを演じたダニエル・クレイグ
〈丸み(円形)型〉
胸囲よりもウエストの方が大きい
特徴:貫禄があるように見える
例えば:英国首相のボリス・ジョンソン
お気づきでしょうか、体重は全く関係ないのです。〈ストレート型〉の痩せた方もいれば、重量級の方もいる。イメージを決めているのは胴体を横切る「胸囲」と「ウエスト」のバランスなのです。
付け加えておくと、それぞれの骨格を見極めるポイントは15センチですが、身長や骨の太さなど、他のもろもろの要素も体格には伴います。何がなんでも、とミリ単位の差を気にする必要はなく、私たちは生身の人間なので、多少のプラス・マイナスは大目に見てもよいでしょう。
「骨格」の正確な測り方
では実際に、貴方の「骨格」を測ってみることにしましょう。準備するものはとてもシンプルです。
巻尺
姿見(全身が映る鏡)
できれば、測ってくださる人
測るのは胸囲とウエストの2ヶ所。正確に測るためには次のことに注意してくださいね。
姿見に真正面に向かい、背筋を伸ばしてまっすぐ立ちます。そうすることで、自分の姿勢や巻尺の正しい位置を確認することができます。
スタイリングには姿見は必須です。もし、お持ちでない場合は、これを機会にお求めになることをお勧めします。インテリアに合わせて様々な素材や色のフレームのものが売られていますし、あまり大きな鏡を置く空間がなければ、細めのものや、多少小さくても大丈夫。ただその場合、離れて立って全身が映せることを確認してください。
鏡は自分を映し出すだけでなく、お部屋を大きく見せてくれる、という効果もあって色々な意味で役立ちます。
いよいよ測定です。自分でも測れるけれど、他の人に測ってもらえると楽だし、4つの目で確認できるという利点があります。
まず胸囲を測ります。胸の一番分厚い部分を測るようにしてください。
鏡に映しながら胸の前も背中も、まっすぐに巻尺が沿っていることを確認しましょう。他の人が測ってくださる場合、その人の方が小柄だと、腕が短く、手に持った巻尺が完全に貴方の胸囲を一周しないことがあります。そんな場合は、まず貴方の指で巻尺の片はしを脇に固定します。そして測ってくださる方に巻尺を持ったまま、貴方の周りをぐるっと一周してもらい、指で押さえた箇所までたどり着いたら、胸回りの大きさを確認しましょう。
次はウエストを測ります。誤解されがちなのですが、骨格を診断するためのウエストは、ジーンズやスラックスのウエストサイズとは異なります。骨格を分析するためには、ウエスト回りはちょうど「おへその位置」で測ります。
普段穿いているズボンよりも数字が大きくなることがよくあり、「そんなに大きくないはずなんだけど」と困惑した表情をされるお客様もいらっしゃいます。でもここでは、ズボンのウエストラインのように、おへその下では測りません。
「おへその位置」はもちろんお腹なので、空気を吸ったりはいたりすれば、大きさは変わります。ですから、まずまっすぐ姿勢を正し、息を吸いすぎず、はきすぎず、普通の状態で測りましょう。
胸囲とウエストがそれぞれ何センチであるかがわかったところで、貴方がどの骨格なのかが確定することになります。
どうでしたか? 自分で想像していた「骨格」でしたか?
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この骨格によって、似合うスーツのカット(シルエット)はもちろん、カジュアルウェアの選び方も変わって来る。それをアドバイスするのがイメージコンサルタントの仕事なのだという。
もちろん個人でそんなコンサルタントを雇えるのはごく少数の恵まれた人だろう。しかし自分の骨格を知っておくことはすぐにでもできるのではないか。





