求刑27年の内田梨瑚・判決現地レポ「傍聴希望者はまるで井戸端会議のようだった」
司法の限界に課題も見えた
判決文では「人格や尊厳を踏みにじる犯行は非常に残虐で卑劣。被害者の死亡に直接つながる行為を(内田被告は)決定して指示し、役割は(小西受刑者らの)共犯者より大きい。多大な絶望感や恐怖心を味わわせ、繰り返し死を迫った、残虐で卑劣な犯行だ」
「(内田)被告の言動は、被害者が橋から誤って落下したか、みずから落下したかのいずれであっても、殺人の実行行為にあたると認められる」(田中結花裁判長)と記され、内田被告には有期刑の最長である30年間に迫る懲役27年間の判決が下されたが……。極悪非道な所業や、事実関係の否定を続け、真摯に反省する姿が見られない内田被告に対しては、さらなる厳罰を望む声も絶えない。
SNSの投稿を機にトラブルに発展し、自分勝手な理由で被害者を殺害に追いやったこの事件。その手口の残虐性や、裁判員裁判だった性質もあって、多くの注目を集めたが、司法制度と感情の乖離については、課題を投げかけるものであった。
内田被告の弁護人が「判決文を見てゆっくり考える」とした控訴の期限は、判決の翌日から数えて14日目にあたる7月6日まで。仮に控訴を取り下げた場合には、第一審の懲役27年の判決が確定することとなる。世間を轟かせた裁判を終え、平静を取り戻した旭川の街にはパラパラと雨が降り始めていた。




