ネットでヒーローになった“刺青みっちり”「ハンマーおじさん」は警察にマークされていた”手練れの窃盗犯”だった 地元民は「高校生は暴走族でない」と減刑署名を疑問視

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タバコを吸って、ジュースを飲み散らかしながらおしゃべりしていただけ

 Xでも〈正当防衛の被害者だ〉〈無罪でいい〉〈罪を背負う英雄〉などと擁護コメントが氾濫。〈留置場ではお金がないと、コッペパンとか栄養の無いものしか食べれないので、ニキを応援したい人は是非お金を差し入れあげよう〉〈彼は害虫駆除した勇敢な人だからな〉などと現金と現金書留の写真をアップし、支援を呼びかけているアカウントもあった。

 だが、近隣住民のほとんどがこうした動きを疑問視するのである。話を聞いた全員が「長時間にわたる悪質な騒音被害の前提事実が間違っている」と口を揃える。

「高校生たちは、何人かバイクには乗っていたかもしれないけれど、暴走族なんかじゃない。たまに深夜4時とかに、集まっていたのは2~3回見かけたことがありますが、数人でたむろし、タバコを吸ってジュースを飲み散らかしておしゃべりしているだけ。もちろん、うるさいし鬱陶しかったです。ただ大声で喚き散らしたり、バイクをふかし続けていたわけではないです」(近隣の女性)

 当日、騒ぎが起きていた時間帯に起きていた住人も、

「ごちゃごちゃ甲高い子供たちの笑い声が聞こえてきたから、また朝っぱらからたむろしているなって感じたくらい。毎日集まっているわけではないですよ。むしろ、騒がしいと感じ始めたのは、高林さんが出て行って子供たちに襲いかかってからのことです」(近隣の男性)

筋骨隆々な体に刻まれていた刺青

 事件直後、付近で犬の散歩をしていて、逃げてきた高校生たちを目撃した女性も次のように証言する。

「怪我をしていた男の子は目の辺りがパックリと割れて、ダラダラと血を流し、ひどく怯えた様子でした。彼らは110番していたのですが、地元の子ではないようで、ここがどこだか説明できずに困っていた。だから、私が電話を代わって警察に正確な住所を教えてあげたんです。子供達は『おばさんも危ないから散歩は中止した方がいい』と逆に私を心配してくれました。暴走族? 服装も普通で髪も黒かったですし、そんなんじゃありません」

 一方、高林容疑者は地元民から“不気味な存在”として恐れられていた。

「ご両親と越してきたのは10年くらい前。内装工をしていると聞きましたが、家に引きこもっているようにも見えた。びっしりと刺青を背負っていてシャツからはみ出ています。ガタイが良くて、目つきも怖いし見るからにおっかない」(前出とは別の近隣の男性)

「夜中に家の前を通りかかると、中から何か作業するような機械音やサンドバッグを叩く音が漏れ聞こえてくる」(前出・近隣の男性)

 しかも、今回のような傷害事件を起こすのはこれで2度目なのである。

「3年くらい前にも、路上でたむろしていた少年たちに『うるさい』と斧を持って襲い掛かり逮捕されてニュースになった」(同)

 なお3年前の事件で高林容疑者は不起訴になったが、嫌疑がなかったからではなく、示談金を積んで被害者と和解したからである。

 2度も少年に凶器を使って襲いかった凶悪犯だったばかりでなく、”手だれの窃盗犯”として再逮捕された男は、なぜヒーローに祀り上げられてしまったのかーー。

 後編【なぜ「高校生襲撃ハンマーおじさん」はネットでヒーローに祀り上げられたのか…暴走ネット民が無関係の飲食店に“お前の息子が悪い”と「電凸」する2次被害も】では、ネット上で事実が歪曲されて拡散してしまった背景、暴走化したネット民から2次被害を受けた飲食店店主の証言などを伝えている。

デイリー新潮編集部

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