「下手になったら人気が出た」志磨遼平が明かす毛皮のマリーズ解散、ドレスコーズ結成の舞台裏

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次が最高傑作と信じて

 2025年には10枚目のアルバム「†」をリリースした。そのアルバムを引っ提げたツアーを収めたのが、今年3月発売の映像作品「grotesque human」だ。

「初心に返るというか、すごくシンプルなものを作りたくなって。自分じゃないほかの誰か、今からデビューする新人になったつもりで作ったアルバムでした。最初のアルバムというのは余計な心配をしなくていい。過去のアルバムと比較されることもなければ、わざわざ新しいことに挑戦する必要もない。ただただ自分の得意なスタイルを突き詰めたアルバムです。そのまま新人のつもりで全国を回ったツアーが今回映像化されて。僕はライブの流れや演出にすごくこだわるほうで、曲の繋がりにもすべて意味を持たせています。1曲目から最後の曲に至るまでの流れが僕には重要なんです。終盤に向けて観ている人が自ずと高まっていくような工夫をしているので、最初から最後まで止めずに観てほしいと思いますね」

 毛皮のマリーズでのインディーズデビューから20年の節目を迎えて、気持ちも新たにしている。

「現状に満足できない、目指すべきはここではない、という思いはこれからもずっと拭えないと思います。心から満足する作品を残したいけど、そんなものは生涯生まれない気もする。次のアルバムが自分の最高傑作だ、といつも思っています。完成するたびに満足はするんですが、次にはそれを更新するものを作りたくなる。みんながひっくり返るようなとんでもないものを作ってみたい」

 周囲を驚かせてきた歩みを止めることは、これからもなさそうだ。

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 第1回【音楽で生きるために「学校もやめてしまった」 志磨遼平を突き動かしたもの】では、音楽経験もないままに音楽に没入した経緯や突然の上京などについて語っている。

デイリー新潮編集部

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