阿部巨人「その場しのぎ野球」はもういい、「光が見える野球」を目指せ 試合後のコメントを「これはない」と思った理由【柴田勲のコラム】
今後も目が離せないヤクルト
巨人がGW中の広島、阪神、ヤクルトの9連戦、そして8日からの中日3連戦を4勝8敗、4カード連続で負け越した。36試合を消化して18勝18敗の五分、首位・ヤクルトに4.5ゲーム差だ。
【写真】球界からの祈り続く…頭部にバット直撃の球審、いまだ意識戻らず
言うまでもなく巨人は低迷、ヤクルトは大躍進だ。ともに岡本和真、村上宗隆の主砲が抜けたチームだけど、ヤクルトは若手が躍動している。
攻撃野球を徹底し、先発・救援陣を整備した。そして外野を中心としたレギュラー争いがチームを活性化している。ヤクルトから今後も目が離せない。
2位の阪神は近本光司がケガで離脱、中野拓夢も負傷で一時スタメンを外れたが佐藤輝明を中心に主力がしっかりしている。脇を固める選手たちも働いている。
巨人は「その場しのぎ打線」継続
さて、巨人だ。私は巨人OBで、もちろん巨人ファンだ。阿部慎之助監督は後輩だ。頑張ってほしいと願っている。
だが、いまの巨人を見ているとビジョンとか目標が見えないし、さらに言えば本当に優勝したいのか。伝わってこない。
36試合を消化して日替わりのいわば、「その場しのぎ打線」が続いている。同じ打順で臨んだのは2~3試合ではないか。昨日打ったから今日も打つだろう。昨日本塁打を打ったからきょうも打ってくれるのではないか。こんな選手起用をする傾向がある。
10日の中日戦(バンテリン)で丸佳浩を今季初めて3番で起用した。前日、杉浦稔大から1号2ランを放っている。わかりやすい。でも、3番に起用したからといってそう打てるものではない。
佐々木俊輔がちょっと打てなくなると平山功太を使う。その逆もありだ。そうかと思えば中山礼都が3番に座る。岸田行倫も最近は出番がない。
阿部監督のコメントに疑問
10日の中日戦では泉口友汰に代わって浦田俊輔が遊撃に入った。泉口は直近2試合で無安打だった。試合はその浦田の活躍もあって中日戦3タテを免れた。
でも試合後の阿部監督のコメントが気になった。
「併用はしない。泉口は調子を戻さない限りは出しません」
これはない。確かに時には代役の活躍で勝つ試合展開がある。でも泉口は昨年3割を打ち、今年も開幕から3番を張ってきた。阿部監督が全幅の信頼を置いていた選手ではなかったか。
泉口は4月21日の練習中に打球が顔面を直撃して離脱、5月4日に復帰したばかりだった。コメントするなら
「アクシデントで精神的なものがあるのかもしれない。少しリフレッシュすればいい。また使うよ」
話し方1つで選手の受け取り方は違ってくるものだ。阿部監督のコメントはその場限りの思い付きだ。浦田が3、4試合無安打だったらどうするのか。
[1/2ページ]


