元妻への養育費を「欲深すぎる」と年下の再婚妻はガチギレ… 「毎日、薄氷を踏むよう」40歳夫が送る大後悔の日々

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【前後編の後編/前編を読む】友人宅で「母親って料理を作るんだ」と驚いた…異質な家庭に育った“お坊ちゃん” 地獄に沈んで出会った“年上女性”に救われて

 菊川功太さん(40歳・仮名)は、母が家で料理をしない、両親が互いに深く干渉しない、「裕福だが普通ではない」環境に違和感を抱きながら育った。社会人になると会社に居場所を見いだせず、就職4年目で退職。その後、9歳年上の鍼灸師の朋美さんと出会ったことで再就職を決意し、妊娠を機に結婚した。親とは違う人生を歩き始めた功太さんだったが……。

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 娘が生まれたとき、功太さんはなんとも言えない感情に揺さぶられた。自分の子どもが目の前にいることが信じられなかったと言いながら目を潤ませた。

「何もかもぶっ飛びました。それまでの価値観とか親との関係とか、そんなものどうでもいいというくらい感動した。自分の中から愛情とか慈悲の心とか、そういうものがわき起こってくる感じ。人生でいちばん幸せな瞬間だった」

 妻をねぎらい、感謝した。こんなことがあるなら人生、どんなに苦労してもかまわないと思った。

 それから3年間、彼は必死に働き、家では妻を労り、娘を愛した。妻の朋美さんも仕事に復帰し、家庭は順調そのものだった。給料だけで生活させてやれないことを彼は妻に詫びたが、彼女は「何言ってるの。ふたりで一緒に築くのが家庭でしょ」と笑顔を見せた。

「彼女はいつも正しい。そしていつも笑っている。ただね、これが僕のいけないところなんですが、その笑顔が以前よりきれいに見えなくなっていた。37歳で出産して、妻もいろいろ無理がたたったんでしょう。出産後も体重は落ちず、ドタドタした歩き方とか、たるんだ肌とかが急に目につくようになってきて……。いや、僕が悪いんですよ。わかっているんだけど9歳年上ということが重くのしかかってきた。どうしてこんなに服のセンスが悪いんだろうとか、化粧くらいすればいいのにとか、妻に“女”を求めてしまった。さりげなく口紅とかきれいなスカーフとかを買って帰ったりしたこともあるんです。きっと似合うと思うと言って。妻は喜ぶんだけど身につけてはくれなかった。子どもがいると口紅なんてつけていられないのよとつぶやいたこともあります。出かけるときだけでいい、気分転換になるでしょと言ったけど、鍼灸師の仕事に口紅はいらないと」

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