掛軸って洋室にも飾れるの? 「ええ、タペストリーだと思ってください」 気鋭の日本画家が語る“床の間”がなくても味わえる「日本画の醍醐味」

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 美術団体「現代童画会」の常任委員を務める丁子紅子氏は、現在、もっとも注目される若手日本画家の一人である。各地で個展が実施されているほか、小説の挿画や、音楽、ファッション業界とのコラボなど、多岐にわたる勢力的な活動を展開している。日本画を愛してやまないという丁子氏に、その魅力を語っていただいた。【取材・文=山内貴範】

異業種とのコラボを続ける理由

――丁子さんの活動を見ていると、ミュージシャンとのコラボ、洋服のデザイン、お菓子のパッケージなど、幅広く仕事をしています。どのような狙いがあるのでしょうか。

丁子:私は日本画をもっと身近に感じて欲しいと思っています。だからこそ、日本画を知らない、見たことがない方々がいるような、まったく異なるジャンルの場所に出て行くことに意味があると思いますし、露出の機会を増やすことが大事だと考えます。そのためには、いろいろな分野とコラボしていくのは大きな意義がありますね。

 私がCDのジャケットを描いたミュージシャンのファンに、ひょっとすると、絵にも興味を持ってくださる方がいらっしゃるかもしれません。しかも、私にコラボを持ちかけてくださるアーティストやそのファンのみなさんも、私が好きなものが好きだったりするんですよ。そういう意味では類友だと思っていますね。

――丁子さんへの仕事の依頼は、SNS経由が多いのですか。

丁子:SNSですね。XやInstagramを見て、連絡をくださる方が多いです。

――SNSで目に留まりやすいように、発信の仕方は工夫しておられるのでしょうか。

丁子:少しでも多くの方に届くようにと、更新頻度は高くしています。作家の芯みたいなものをしっかり持って発信をすると、様々な方に響くと思っています。お互いに楽しい仕事ができると、コラボ相手のファンのみなさんも私の絵に共感してくださる。私はたぶん、そういった関係性を作ることがうまくできたほうなんだと思います。

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