話題の「年収1000万のタクシードライバー」はごくわずか…日本で「ブルーカラー・ビリオネア」が誕生しない“当然の理由”
「ミスリードで感じる侮辱感」
こうした説明は、「せっかくブルーカラーに光が当たっているのに水を差す気か」と言われるかもしれない。が、特定の地域や事例を挙げ、いいとこ取りのチェリーピッキング(情報選択)をすることは、世間をミスリードさせるだけでなく、ブルーカラーの現場に対する軽視につながりかねない。
「ホワイトカラーが稼げなくなるから、時代はブルーカラーだ」という安易な考えには、現場へのリスペクトを全く感じられず、「誰にでもなれる職種」と暗に示しているようにも感じる。そうなれば、ブルーカラーこそ「誰にでも代替できる仕事」となってしまう。
ブルーカラーが今、猫の手も借りたいほど人手不足に喘いでいることは間違いない。が、その突破口として「ホワイトカラーの衰退」に甘んじてはいけない。「待っていれば嫌でも人が来る」という機運に驕ってしまえば、日本のブルーカラーの技術力はますます低下すると強く懸念している。
次回はタクシードライバーの現状を掘り下げたい。
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