トクリュウ捜査にピンチか 「ドン・ファン事件」で評価を落とす警察キャリアが指揮官就任で内部から不平不満も

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警視庁副総監の存在

 警視庁は4月1日から、住吉会の2次団体「幸平一家」の特別対策本部の指揮について、刑事部長から副総監に格上げして体制を強化することにした。前項で触れた「暴力団との共存共栄」における暴力団とは主として幸平一家を指す。

「新宿・歌舞伎町などを根城とする幸平一家は以前にナチュラルのスカウトを襲撃するなどしてトラブルになったことがありますが、その後に両組織は和解し、協力関係を築くことになったとされています。警視庁は対策本部を当初、1月に刑事部長をトップとして暴力団対策課に設置し、75人の専従捜査員を置きました。今回の体制強化でさらに100人が対策本部に加わったとされています」(同)

 副総監は親家和仁(しんかかずひと)氏。1994年に警察庁に入庁したキャリアだ。岡山県警察の捜査2課長、和歌山県警察本部長、警察庁刑事局刑事企画課長、警視庁刑事部長などを歴任し、2026年1月に警視庁副総監に就任した。

異例の横並び会見

「昨年12月、首都圏で相次いでいた強盗事件のうちの1つの事案について男4人が警視庁などの合同捜査本部に強盗致傷容疑などで逮捕されました。その際の発表会見に、刑事部長だった親家氏に加えて警視庁と首都圏3県警の捜査1課長らが同席しました。それだけ警察が注力していることをアピールしていると評価する声があった一方、こうした会見は極めて異例で、刑事部長を離任することが決まっていた親家氏自身による手柄のアピールではないかといぶかる声もあがっていました」(同)

 親家氏は副総監を務めた後に警察庁に戻って刑事局長を務めた後、警察庁長官か警視総監を目指しているとの評もある。

「親家氏に限らずポスト欲がないキャリアは少ないですから特に驚きはありませんが、親家氏についてはアピール過剰との評価も聞こえてきます。特別対策本部の指揮を自ら担うべく警視総監に必要性を訴えたのではとも言われているほどです」(同)

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