「服を脱がされ、膝の上にブロックを置かれ…」 『埼玉愛犬家連続殺人』犯人の息子が明かす“恐怖支配” 「飛び降りて死ね、と言われたことも」

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骨片とロレックス

 遺体がほぼ消滅していることもあり、捜査は難航する。事件の翌年の秋になって、Xの妻が勤務先の建設会社から、5000万円を横領している事実を、捜査当局はつかむ。痴話げんかのもつれから発生した事件で、被害者の処罰感情も弱いものであったが、Xへの揺さぶりに使えると考え、捜査当局は妻を逮捕する。

 Xは、任意の取り調べに応じた。自分は死体を見せつけられた恐怖から、死体の運搬と解体後の遺棄を手伝っただけだ、と供述。殺人は、関根元と風間博子によるもの、と語った。Xの案内で、片品の山林から、多数の骨片、焼けた腕時計ロレックスサブマリーナが発見される。時計は最初の殺人の被害者のものであることが、製造番号から確認された。

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 そして95年1月5日、関根と風間が逮捕されるのであった。前編では、戦後最大級の大量殺人者、関根の恐るべき殺人の手法と、家庭での素顔について報じている。

深笛義也(ふかぶえ・よしなり) ノンフィクションライター
1959年東京都生まれ。「週刊新潮」に「黒い報告書」を80本以上書いてきた他、ノンフィクションも多数執筆。著書に『エロか?革命か?それが問題だ!』『女性死刑囚』『労働貴族』などがある。2017年、本記事をもとにした書き下ろし『罠』(サイゾー)を刊行した。

デイリー新潮編集部

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