AI作品も応募可能な「星新一賞」が話題! 生誕100年で次女が明かす「父・星新一」の素顔と、“ボッコちゃん”だけじゃない「魅力的な女性キャラ」ベスト5

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星新一賞とSFミュージアム

――とても楽しい〈女性キャラクター・ベスト5〉、人間4人とロボット1人でした。そういえば、先日授賞式があった、第13回日経「星新一賞」で、AI作品が多いことが話題になりましたね。

「全体で、一般部門1923編、ジュニア部門184編、計2107編の応募がありました。生成AIを使用した創作も応募可能で、今回は、一般部門受賞4編のうち3編が、創作の過程でAIを使用していました。星新一賞には、プロンプト(AIに対する指示)の制限や、AIの文章を加筆修正して、その記録を残しておかなければならないなどの、細かい応募規定があります。また、AIを使っていることを申告せず、あとで判明した場合は受賞を取り消すというルールもあります。SFは科学と文学の融合なので、AIを禁止するのではなく、どのように使うかのルールを示していくほうが、SFらしくていいのではないかと私は考えています」

――今後は、どんな活動をお考えですか。

「父の残した資料や原稿などの保存整理もさることながら、日本のSF界全体のための〈日本SFミュージアム〉を作りたいと考えています。そこで、多くのSF関係者の資料や原稿などを保存し、継承していけたらいいと思うのです。また、父の作品については、著作権が保護されている間は、作品を管理し、守っていこうと考えています。でも、日本の著作権保護期間は、以前の没後50年から、没後70年に延長されたんですよね。ということは、父の著作権が切れるころ、わたしは105歳ですよ! そんなに生きられるのか……(笑)」

――全然、大丈夫ですよ! 本日は、ありがとうございました。

【次女マリナさんが選んだ、星新一作品〈女性キャラクター・ベスト5〉】
ボッコちゃん(新潮文庫『ボッコちゃん』所収「ボッコちゃん」より)
ハナコちゃん(角川文庫『きまぐれロボット』所収「花とひみつ」より)
マリオくんのママ(新潮文庫『ブランコのむこうで』より)
ユキコちゃん(角川文庫『きまぐれロボット』所収「ユキコちゃんのしかえし」より)
ミニラちゃん(新潮文庫『ほら男爵 現代の冒険』より)

星マリナ(1963~)
アメリカ・ハワイ在住。星ライブラリ代表。作家・星新一の次女。幼稚園から大学まで青山学院。祖父は星薬科大学創立者・星一。星作品の英訳をてがけ『A Well-Kept Life』など4点の英訳電子書籍を刊行している。編著に『泡沫の歌 森鷗外と星新一をつなぐひと』。

聞き手/森重良太(もりしげ・りょうた)
1958年生まれ。週刊新潮記者を皮切りに、新潮社で42年間、編集者をつとめ、現在はフリー。音楽ライター・富樫鉄火としても活躍中。

デイリー新潮編集部

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