「そのとき改めて恐怖を覚えた」愛人を選んだ夫を16年ぶりに連れ戻した妻のひと言 54歳夫がしていた“大いなる勘違い”
【前後編の後編/前編を読む】54歳夫が語る「なぜ妻子を捨てて不倫相手との暮らしに走り、16年ぶりに家に戻ったのか」 すべての始まりは中学時代の同窓会
永沢峻介さん(54歳・仮名=以下同)は、長きにわたる不倫相手との生活を経て、昨年秋に妻の元へと帰った。会社の同僚でもある妻の綾那さんとは、2人の息子に恵まれ、母に助けられながら幸せな家庭を築いた。だが峻介さんが38歳の時、中学時代の憧れの存在だった涼子さんと再会したことで、状況は一変。涼子さんもまた15歳年上の夫がいる“ダブル不倫”の関係だったが、2人は一緒に暮らすことを選び、峻介さんは家を飛び出したのだった。
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【前編を読む】54歳夫が語る「なぜ妻子を捨てて不倫相手との暮らしに走り、16年ぶりに家に戻ったのか」 すべての始まりは中学時代の同窓会
同じ会社とはいえ、綾那さんのいる部署は別のビルに入っているため、夫婦はほとんど顔を合わせることはなかった。だが生活が落ち着いていくにつれ、峻介さんは子どもたちのことが気になっていく。
「家を出てすぐ、子どもたちには手紙を書きました。ただ真実を伝えることはできなかった。どうしても家を離れなければならなくなった、ごめんねとだけしか書けなかった。綾那が子どもたちにどう説明しているのかも気にはなっていました。なにより子どもたちの顔を見たい。そう思っていた」
涼子さんは「子どもたちが気になるなら、1度、帰ってみたら」と言った。そんなことが平気で言えるのが彼女の強さだった。そう言われるとむしろ、「いや、気にはしていない」と強がるしかない。
冷めない気がした
綾那さんからは連絡がなかったし、離婚の話も出ていない。それについても涼子さんはとやかく言わなかった。涼子さん自身も離婚はしていなかった。だからといって、この関係が期限付きだとふたりが思っていたわけではない。
「情熱がいつおさまってしまうのかわからない。だけど冷めない気もしていました。僕は情熱がありあまって、最初は堕ちていきたい願望が強かったんです。仕事をやめて、ずっとふたりきりでいたい、お金が尽きたら死んでもいいという気持ちもあった。でも涼子は、結婚制度なんてどうでもいい、ふたりできちんと前を向いて生きていこうと言った。堕ちるのは簡単だけど、堕ちたら子どもたちに顔向けできないでしょ。いつかがんばって生きてきたよと言える親でありたいでしょって。それはそうだと思った。現実の生活を送りながら、相手への情熱は維持する。そんなことができるのかなと思っていたけど、涼子が僕を引っ張っていってくれた感じですね」
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