「なるべくバカに来てほしい」闇バイトのリクルーターが語る“理想的な応募者”…「“ビッグになりたい”という夢を持っている若者」もターゲットに
「“バカ”が来てくれたほうがいい」
藤原氏の取材に応じた“リクルーター”は「普通の人なら、そもそも闇バイトに応募しないし、個人情報を自分たちに送ることもない」と断言する。
ならば「闇バイトに応募し、合格と太鼓判を押される」人間とは、どんなタイプなのか。“リクルーター”は《社会経験が乏しくて、政治や法律に関心もなくて、働く気はあるけれど来月の給料日まで待てなくて、今日にでもカネが必要な奴》と説明する。
闇バイトは日当5万円、日当10万円を謳う。普通の社会経験がある人なら「そんな話は嘘に決まっている」と一蹴するだろう。ところが社会経験に乏しく、ニュースにも全く興味がないという層は飛びついてしまうのだ。
個人情報を何の疑いもなく送ってしまうのは《法律の知識が常識レベル以下》だからだ。そして“リクルーター”は藤原氏に身も蓋もない事実を指摘する。
「まともな社会人に来られちゃうと、どっかのタイミングで警察に行かれるだけですから、そんなリスクはこっちも負いたくないですから、なるべく“バカ”が来てくれたほうがいいんですよ」
藤原氏に取材を依頼すると、「可能な限り関係者取材を積み重ねましたが、闇バイトの応募者全員を100%とすると、知能境界や発達障害の問題を抱えている人々は半分の50%というのが偽らざる実感です」と言う。
不思議な金銭欲
「応募者全員に共通する特徴として、金銭に対する異常な執着を感じました。かつて『若者のクルマ離れ』、『断捨離』、『ミニマリスト』など、消費欲や購買欲が減少した人々が話題を集めましたが、闇バイトの応募者は物欲と金銭欲が非常に強いのです。ある意味、時代に逆行していると言えるかもしれません。そして私が非常に気になったのは、なぜ物欲が強く、金銭に執着するのか、取材を重ねても全く分からなかった点です」
昭和の時代は「いい服を着たい、いいクルマに乗りたい」と願う若者は多かった。彼らは「カネを儲けるためにはどうしたらいいか」を考え、それを実行した。
「ところが闇バイトの応募者は、まずカネが欲しいという欲望があり、その次はいきなり『ビッグになりたい』という夢に飛んでしまうのです。おまけに話を聞いても、『ビッグ』の具体的なイメージを持っていません。つまり『ビッグになるためには何をすべきか』ということも考えていないのです。ただ単にモノが欲しい、カネが欲しい、ビッグになりたい、という欲望だけを抱いているのです」
金銭に執着するのは闇バイトの応募者だけでなく、トクリュウの幹部にも同じ傾向が認められるという。
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