「テレビを観ていて酔ってしまう」と物議に…冬季五輪「ドローン」の迫力映像が“酔いやすい”意外な理由 専門家は「安全運転が落とし穴に」

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もっと過激な映像も

 ドローンのカメラから送られる映像は、まさに“鳥の目”だ。おまけに機体は急旋回や急加速を得意とする。アクロバティックな迫力に満ちた映像を撮影することが可能なのだ。

 Xでは「うるさい」、「危ない」、「酔う」という批判にプラスして、「とはいえ映像の迫力は凄い」と“両論併記”しているポストも多い。ところが、FPVドローンの“実力”は、こんなものではないという。

「スポーツ中継で最初にドローンが活用された競技は『XGames』です。アメリカのケーブルテレビネットワークのESPNが主催する大会で、スケートボード、BMX、スキー、スノーボードなどの競技が行われます。XGamesの中継で使われるFPVドローンの映像と比較すると、ミラノ・コルティナ五輪でのドローンは“安全運転”を最優先にしていることがよく分かります。それこそXGamesの世界で最も過激な映像は選手のプロモーション映像です。選手本人が撮影に同意しているため、文字通り『選手に当たってケガするのではないか』と心配するほど攻め込んだ動画が配信されています」(同・オペレーター)

 プロモーション映像の“安全配慮度”を0%、ミラノ・コルティナ五輪の中継を100%と仮定してみよう。オペレーター氏によると、XGamesの中継は70%から80%ぐらいだという。

安全運転と「酔う」の意外な関係

「実は『酔う』という指摘も、この“安全運転”と密接な関係があると思います。オリンピックのドローン映像は高い位置から選手を見下ろし、かなり離れて背後から選手を撮影しています。この時点で酔いやすいアングルになっていますし、何よりもFVPドローンのカメラが撮る映像の最大の魅力である『桁違いの没入感を味わえる動画』が実現できていません。視聴者の皆さんが『わ、かっこいい!』と驚く映像になっていないため、余計に酔ってしまうのだと思います」(同・オペレーター)

 第2回【「ドローンのモーター音がうるさい!」「選手も迷惑では?」 五輪中継に苦情も専門家は「おそらく会場の選手や観客は気にしていません」 指摘される“全く別の原因”とは】では、「ドローンの音がうるさい」という指摘を全面的に検証する。あの耳障りな音は、実は“冤罪”の可能性があるという予想外の展開について詳細に報じる──。

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