名門・日大三の“わいせつ動画”問題 他校の監督も衝撃…「スマホを使った不祥事は増えていく」「警察の動きがかなり早い」
高校野球界に衝撃が走った。警視庁は2月12日、日大三の野球部員2人が女子生徒にわいせつな動画を送らせ、それを拡散したとして児童買春・児童ポルノ禁止法違反の疑いで書類送検したことが明らかとなったのだ。日大三は春1回、夏2回の甲子園優勝を誇る全国屈指の強豪校。前任の小倉全由監督は、昨年までU18侍ジャパンの監督を務めた名将として知られる。2023年3月に小倉監督が退任した後も昨年夏の甲子園で準優勝を果たすなど、その強さを示していただけに、今回のニュースに驚いた関係者が多かった。【西尾典文/野球ライター】
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同様の不祥事が増える可能性も
日大三と対戦経験のある高校の監督は、こう話している。
「日大三は小倉監督時代から生活面までしっかり指導しているチームだと認識していましたが……。引き継いだ三木有造監督は、長年小倉監督の下でコーチや部長を務めていた。その方針は変わらず、結果も出ていただけに驚きました」(関東地区の高校野球部の監督)
過去、日大三の野球部の不祥事は見当たらない。また、日大三はスポーツクラスであっても学業成績が優秀でないと入学できないと言われている。進学実績を見ても、野球部から東京六大学をはじめ有名大学に進む生徒が多く、「名門中の名門」で起こった不祥事ということもあって、世間に与えた衝撃は大きい。
前出の監督は、同様の不祥事が増えていくのではないかと見ている。
「以前は携帯電話やスマートフォンの使用を禁止しているチームが多かったですが、最近はそれらが生活必需品となっていますので、『全く使うな』と禁止するのは無理があります。生徒同士でどんなやり取りが行われているか、全て把握するのは不可能です。一歩間違えば、昨年プロ野球界で問題になったオンラインカジノみたいなことも起こりますよね。今回の日大三の件は、報道されていることが本当ならば許されることではありません。今後は、このように目に見えないところで起こるスマートフォンを使った不祥事が増える可能性も高いです。ネットのリテラシーなどをしっかり教育していく必要があるのではないでしょうか」
2019年9月、複数の部員が問題行動を起こしたため、早稲田実業は秋の東京大会を辞退した。問題行動の詳細は、関係者への配慮や人権を考慮して公表されなかったものの、今回の日大三と同様にわいせつな動画が拡散されたとの報道があった。早稲田実業も日大三と並ぶ名門校。そんなチームで相次いで不祥事が起こっていることも、時代を象徴していると言えるだろう。
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