キングレコードでの“裏方”35年を経て… 横浜銀蝿Johnnyが40年ぶりソロ再デビューを決めたワケ
40年ぶりソロライブは“セカンド・ヴァージン”
30歳からの35年以上を制作側として音楽に携わってきた。そんなJohnnyがなぜソロで再び復活することになったのか。
「アーティストと現場で一緒に音楽を作るのは楽しかったんですが、だんだん役職が上がってくると、好き嫌いだけじゃどうにもならなくて。最後の頃はメインのセクションを任されて、これだけを売り上げなきゃいけないとノルマを設定されるとなると、苦痛にもなってくる(苦笑)。音楽に携わって飯を食えたことは感謝してますけど、音楽に対する取り組み方がもう全然違いますよね。だから家に帰っても音楽なんか聴きたくなくて、それを発散するために釣りをやったりしていました。でも40thで久しぶりにバンドをやって、やっぱり楽しいっていうか、最初の頃の気持ちが蘇ったんですよ。『今の時代がこうだからこういう音楽をやった方がいい』とかじゃなくて、『これがかっこいい』という高校生の気持ちに戻れて。今も純粋に楽しんじゃってます(笑)」
それが形になったのが、1月28日に発売されたアルバム「ヨコハマ・グラフィティ」だ。
「これはもう出せるとも思ってなかったです。制作のときの部下の子が“Johnnyさん、2026年は『ジェームス・ディーンのように』発売から45周年ですけど、アルバムを出しませんか”って言ってくれて。もう全部が全部、かつての部下や後輩がみんなで一生懸命つくってくれたんですよ。サラリーマンは引退すると煙たがられるでしょ? なのにみんながJohnnyさん、Johnnyさんと言ってくれる。だからこの子たちに恥をかかせないよう頑張ろうと思って。俺、当時もみんなとうまく、いい付き合い方をしてたんだな、って嬉しかったですね」
さらに3月21日(大阪・江坂)、22日(名古屋)、28日(東京・新宿、昼夜公演)の日程でライブツアーが行われる。実はJohnnyがソロライブを行ったのは、1980年代中盤に1度、東京・吉祥寺のステージのみ。ツアーは今回が初という。
「だからもう“セカンド・ヴァージン”ですよ(笑)。でももうこの歳なので、あと50年生きられるわけじゃないし、緊張はないですよ。昔はなんか失敗したら結構悩んだりもしましたけど、今は緊張してその瞬間、瞬間を楽しめないのはもったいないと思っている。もちろん一生懸命やりますし、すべてを楽しみたい。ファンの人も一緒に楽しみましょう。ぜひみんなで来て、俺を支えてください(笑)」
人間万事塞翁が馬、を体現してきたJohnnyがたどり着いたソロ再出発。この先の道がまた楽しみになった。
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第1回【小5で大病を患い、音楽に出会った 横浜銀蝿のJohnnyが辿った3度の“リボーン”】では、人生を変えた大病と洋楽との出会い、高校で出会った翔らとバンドを結成したことなどについて語っている。
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