「偏差値40から医学部合格」のウラで、学費が「年間1000万円」を超えることも…時代錯誤な「京都の壮絶予備校」に熱視線が注がれる理由とは
「年間1000万円を超えることも」
学習面だけでなく、睡眠や食事、メンタルの状態まで徹底的に管理され、常に監視の目が行き届いた生活――。生徒の中には「ここまで細かく管理されるとは思わなかった……」と戸惑う者もいるそうだが、それも頷ける話だ。
「とはいえ、生徒を“追いつめる”ことが目的ではありません。生徒1人に3人の担任がつきます。また、校内にはマッサージルームも完備され、極度の緊張状態にある生徒のケアにも力を入れているんです。また、もうひとつ私たち大事にしているのは“親への対応”。定期的に面談や報告を行い、保護者の不安や焦りを受け止める。“親が不安定では、子どもは伸びない”という考えているからです」(同)
特殊な状況下での受験勉強によって、2025年度の高卒生の一次合格率は79%に達し、最終合格率も61%を記録したそうだ。
さて、こうした“実績”を誇る塾に通うには、どれほどの費用が掛かるのだろうか。
担当者によれば、同塾の学費は「完全オーダーメイド制のため、生徒によっては年間1000万円を超えることもある」という。当然ながら、通塾が複数年に及べば、学費はさらに膨らむことになる。一般的な感覚で言えば、「年収1000万円」は間違いなく高給取りだろう。それほどの金額を子どもの予備校代に注ぎ込むのは至難のワザのように思える。
「学力をごまかすことはできない」
それでも一部の保護者は「医学部合格がもたらす将来の安定を考えれば、必要な投資額」と判断するようだ。偏差値35から段階的に65まで引き上げた例もあるという。なかには、実際に年間に約1000万円を投じ、1年で地方私立医学部に合格した生徒も存在するとか。医学部受験、そして、富裕層の教育投資の過熱ぶりを象徴するような事例かもしれない。
「私たちが重視しているのは医学部を“正面から突破する”ことです。不正入試問題以降、医学部入試の不透明さは社会的批判を浴びてきました。しかし、医学部に入学した生徒には進級試験や卒業試験、そして、医師国家試験が待ち受けています。つまり、医学部合格はあくまでも通過点であり、学力をごまかすことはできないわけです。そうした厳しい道を歩むための覚悟を持ってほしいと考えています」





