杉並区公立小で小2男児にいじめ 「重大事態」認定も、進まぬ区の調査 被害児童は「6対1で殴られ、内股を膝蹴りされ…」、今も不登校が続く
内股を膝蹴り
25日にもいじめは続いた。給食準備の時間に、男子と女子が喧嘩をして乱闘状態になっているのを止めようとしたAくんは、女子に頭や首を殴られ、そして男子から、股の間付近の内股を膝蹴りされたのである。蹴ったのは、5月18日に暴力を振るった6人のうちの1人で、Aくんの鼻を殴った男子だった。殴られながらもAくんは、助けを求めて校長室に走り、校長をその場に連れていくが、直前に産休代替教師が駆けつけ、乱闘を収束させていた。
同日、産休代替教師は「乱闘に関わった児童」とAくんを居残りさせた。個別にではなく、加害者と被害者を同じ場所に集めて、一斉に聞き取りをしたという。担任教諭は加害児童に対し「Aくんに謝りなさい」と告げるが、教室内にいた副校長は、ただ見ているのみ。しかも、この日にAくんの頭部を殴った加害児童は「用事がある」と先に下校し、すべての暴力行為に対して十分な聞き取りはなされないまま終わった。
この日にAくんが暴力を振るわれたことについて、またもや学校から両親に対する電話での報告はなく、母親が学童に迎えに行った際、Aくんから聞いて初めて知ることになる。Aくんはこの日、母親が学童に来るなり、叫んだ。
「決めた! 不登校!」
Aくんから事情を聞き、またもや暴力行為を受けたことを知った母親は、学校に電話をする。ところが電話を受けた校長からは、こう言われたという。
「担任は解決したと言っています」
目の前のAくんは不登校宣言をしているにもかかわらず、学校は“解決した”と認識していることに不信感を覚えた母親は、この日学校との面談を申し込み、校長らと話をしたのち、翌日は学校を休ませることを告げた。
教師の暴走
そして翌日である5月26日。産休代替教師が不可解な暴走を見せる。追加の聞き取りを行うことなく、どういうわけか、クラスの全員に対して“Aくんへの謝罪の手紙”を書かせたのだ。Aくんとふたりで過ごしていた母親の下に、産休代替教師から電話がかかってきた。そして母親に、こう訴えたという。
「クラスの子たちに、Aさんに対する謝りの手紙を書かせました」
「学校はダメだって言うけど、どうしても私の気持ちが収まらないから、渡したい」
「お母さんのいるところ、どこでも行くから教えてください」
“学校からは難色を示されたが、勝手にクラス全員に謝罪の手紙を書かせた。それを母親に直接届けたいから受け取れ”……という電話である。母親は当然ながら「学校に内緒のことをやらないでください」と手紙の受領を断り、電話を切った。ところが何度も電話がかかってくる。
産休代替教師「私の気が収まらない」
Aくんの母親「いや、先生の気持ちを収めるために、うちの子、生活してません」
こうしたやり取りが繰り返され、最終的に4度目の電話で産休代替教師は母親に対し「どうしても手紙は受け取らないってことかね」と、感情露わに尋ねる。「学校でなら受け取りますよ」と母親が告げると、電話はガチャッと切れた。
産休代替教師は、今回の一連のいじめ行為とは無関係な、Aくんと仲のいいクラスメイトにまで、謝罪の手紙を書かせている。無関係の児童たちは困惑し、“Aくんの母親が学校に要望して児童たちに手紙を書かせた”と誤解した保護者もいた。
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